ゼノサーガ エピソードII【レビュー】壮大な勘違いをした壮大だったRPG…。

ゼノシリーズで一番の問題作、「ゼノサーガ エピソード II」の感想を正直に書いていきます。

前作からほとんどの制作スタッフが一新されてしまったため、エピソード1とは雰囲気がかなり異なる作品です…。

作品情報

製品名:ゼノサーガ エピソード II 善悪の彼岸

対応機種:プレイステーション2

ジャンル:RPG

発売元:ナムコ

開発元:モノリスソフト

発売日:2004年6月24日

CERO:12歳以上対象

 

画像出典:公式サイト

評価点

最高の盛り上がりを見せるオープニングムービー

ゼノサーガ2 オープニングムービーのケイオス

オープニングムービーでのカナンとケイオスの出会い、E.S.アシェル発進シーン、敵起動兵器との空中戦はとても良い出来です!

戦闘シーンは迫力があり、BGMも本作では珍しくマッチしているシーンなので最高の盛り上がりを見せてくれます!

ここからどんな物語が始まるんだろうとワクワクしましたねぇ…。

女性キャラ以外のグラフィックは向上

ゼノサーガ2のキャラグラフィックは1と比べるとややリアル寄りの頭身になりました。

男性キャラのグラフィックは前作から良い感じに進化したと思います!

特に大人キャラはカッコよくなりましたね!

 

ゼノサーガ2 第二ミルチア

背景のグラフィックも美麗です!

第二ミルチアの未来的なロケーションやクーカイ・ファウンデーション市街地のレトロな町並みはとても良い雰囲気ですね!

E.S.のデザイン

 

 

巨大ロボット「E.S.」は前作の「A.G.W.S」とは違い、ストーリーにも関わってくる重要な起動兵器です。

有名なメカニックデザイナーの石垣純哉さんと麦谷興一さんがデザインを担当しているため、どの機体もカッコいいです!

梶浦由記さんの音楽

ゼノサーガ2の音楽は、綺麗なムービーシーンの曲をアニメ作品のノワールや.hackシリーズで有名な梶浦由記さんが担当し、それ以外の音楽はナムコのゲーム作品を多数手がけた細江慎治さんが担当しました。

梶浦さんの音楽はヴォーカルや生の弦楽器を多用しているのが特徴です。

ゲームでの使い方はともかく、サントラ単体で聴く分には素晴らしいクオリティです!

サントラは今でも聴くほどお気に入りですよ♪

 

特にオープニングムービーの曲は映像とマッチしていて印象に残っております。

エンディング曲の「Sweet Song」も癒される名曲です!



不満点&気になったところ

稚拙な台詞回し・伏線無視のストーリー

ゼノサーガ2 アルベド

脚本家が前作から変更されたことで全体的に台詞回しが稚拙になり、前作のような深い台詞回しはほとんどありません。

前作で張った伏線の大半は回収されていないので、濃い内容だったエピソード1の続編としては物足りません。

Disc2の冒頭はナレーションによる説明でストーリーを端折っているのも問題です。

 

ゼノサーガ2 シオン

主人公シオンは本作からヒステリックで自己中心的な言動が目立つようになりました。

彼女の過去を考えればそうなってしまうのも仕方ないのですが、心理描写によるフォローが無いため不快に感じる方も多いでしょう。

 

エピソード2のストーリーを楽しみたい方はDS版のプレイをオススメします。

PS2版で端折られたE.S.を入手するシーンやキャラの心理描写などが丁寧に描かれていますよ!

ムービーの演出がおかしい

ゼノサーガ2 カーチェイスシーン

急いでいるはずなのに止まって会話したり、敵から攻撃を受けているのにほとんど避けようとしなかったり、ジンとマーグリスの剣士同士の戦いが謎ビームで決着だったりとおかしな演出がいくつもあります。

効果音が全体的に軽すぎるのもどうかと思います。

E.S.が移動している時の「カチャ、カチャ」という音や刀を打ち合っている時の「カン、カン」という効果音は迫力がありません。

女性キャラのモデリングがひどい

ゼノサーガ2 KOS-MOS

男性キャラや大人の女性キャラのモデリングはそれほど問題ないのですが、若い女性キャラのモデリングはとても出来が悪いです。

特に人気キャラのKOS-MOSは外見年齢18歳という設定なのに、どう見てもおばさんにしか見えません(泣)

ミユキやネピリムもかなりの酷さです。

シオンやモモも結構顔が変わってますが、個人的にはまだマシな方に感じました(汗)

 

こうなってしまったのは海外受けを狙ってリアルなグラフィックを目指してしまったのが原因だと聞いたことがあります。

しかしリアルにするにしても中途半端です。

それでも男性キャラのモデリングは悪くないのに、どうして人気がある女性キャラばかりがおかしなグラフィックになってしまったのか疑問です。

サウンドディレクションがおかしい

ゼノサーガ2 ジン

細江さんが担当した曲は全体的にチープに感じました。

エルザ内の曲は明るすぎてとてもSF作品のBGMとは思えません。

イベントシーンの曲もシーンに合わない明るい雰囲気の曲が多いです。

エンセフェロンやラビュリントスのBGMのように、作品の雰囲気に合った良曲もあるんですけどね…。

梶浦さんの曲も単体で聴く分には良曲揃いなのですが、前作のような重厚なオーケストラ曲や宗教音楽のようなコーラス曲はほとんどありません。

 

また、選曲が全体的におかしいのでせっかくの音楽が台無しです。

音楽を流さなくて良いシーンでは無駄に流しているのに、エルザで起動要塞に突入するシーンでは音楽無しだったり、PVで何度か使用された「the image theme of Xenosaga II」は本編ではアレンジ版がほんの少し流れるだけだったりと、勿体無い使い方でした。

 

梶浦さんも細江さんも有名な作曲家なのに世界観に合っていない音楽ばかりになってしまった原因は、おそらくほとんどディレクションを行ってなかったからだと思います。

実際続編のゼノサーガ3でも梶浦さんが作曲担当ですが、3ではゼノサーガ1の監督だった高橋哲哉さんがサウンドディレクションを徹底的に行いました。

そのおかげで3は音楽の使い方が劇的に良くなり、1のような重厚なオーケストラ曲や宗教音楽風の曲が多くなりました。

本作もディレクションをしっかり行っていれば高評価を得られたでしょう!

ザコ戦闘が面倒

ゼノサーガ2 戦闘シーン

戦闘は毎回敵の弱点を探ってストックを貯めてコンボを決めないとロクにダメージを与えられないので面倒です。

コンボを決めれば大ダメージを与えられるので上手くやれば爽快感があるのですが、ザコ戦もこれをやらなければならないのでテンポが悪いです。

敵の攻撃力は高めに設定されているので優秀なスキルを持っていないとザコ戦でも結構苦戦します。

攻撃時にカメラがたまにしか動かなかったり、キャラ単体の必殺技が廃止されたので演出面でも劣化してしまいました。

 

ゼノサーガ2 敵に発見されたシオン

本作はシンボルエンカウントを採用してますが、敵の当たり判定が大きいので避けるのが非常に難しいのもダルさに拍車をかけております。

狂気を感じる協力技の演出

ゼノサーガ2 協力技:デュオバスター

本作はキャラ単体の必殺技が廃止され、仲間キャラとの協力技が追加されました。

しかし、この協力技の演出がどう見てもギャグとしか思えないようなものばかりなのです。

シリアスなストーリーのゲームでこれはないでしょう…。

技の威力自体も二人分のストックを消費してまで使うものではありません。

用語集が無い

専門用語が多い作品にも関わらず用語集が存在しません。(前作にはありました)

分からない用語が出た時に調べられないので何を言っているのか理解するのが難しいです。

ロードが長い

前作でもロードは長めでしたが、本作はさらに長いです。

特に本作は戦闘を回避するのが難しいので戦闘開始時のロードがかなり気になりました。

まとめ

ゼノサーガ2 E.S.アシェル

ゼノサーガ1にハマリまくっていた僕としては、2の出来にはとてもがっかりしました。

クリアした当時はしばらく落ち込みましたよ…。

 

個人的な意見ですが、ゼノサーガシリーズは.hackシリーズのようにグラフィックやシステムを使い回すこと前提で作って、続編ではグラフィックの微修正や戦闘テンポの改善程度に留めれば良かったのではないかと思っています。

その方が開発スピードも上がるし、開発コストを抑えることができたのではないでしょうか?

というか制作スタッフが変わってなかったらそうなっていたのでは…。

開発に横槍を入れまくった当時のナムコ許すまじ!

 

しかし、コンボ性重視の戦闘システムや美麗な背景グラフィックなど、今のゼノシリーズに受け継がれている部分もあるので本作を完全に否定することはできません。

このゼノサーガ2があるからこそ、ゼノサーガ3やゼノブレイドで進化することができたのだと思います。

問題点を次回作でしっかりと改善してくれるのがモノリスソフトの魅力ですね!

 

プレイ時間:不明(クリアまで20時間くらい?)

個人的評価:E

 

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雪月あきら

ゲームブログ「ゲーム戦士の足跡」管理人。 仕事中もゲームとブログのことばかり考えているヌルゲーマー。 好きなゲームのジャンルはRPG、アクション、アドベンチャー。 萌え系の作品も硬派な作品も子ども向けの作品も好きです! ゲーム以外の趣味はアニメ観賞と読書。たまに絵も描きます!