こんにちは、雪月あきら(@snowmoon0328)です。
今回はニンテンドーDSソフト『ゼノサーガI・II』の感想を書きました。
PS2で発売された『ゼノサーガ エピソードI 力への意志』と『ゼノサーガ エピソードII 善悪の彼岸』のシナリオを再構築した作品です。
基本的なシステムは1をベースにしていますが、様々な改良が加えられてますよ!
PS2版ゼノサーガ2にガッカリした方にこそプレイして頂きたいです!
- 1と2のシナリオを再構成
- バトルは1のシステムに陣形の要素を加えたもの
- イベントシーンで専門用語を調べられる
目次
作品情報
製品名:ゼノサーガI・II
対応機種:ニンテンドーDS
ジャンル:RPG
発売元:ナムコ
開発元:モノリスソフト
発売日:2006年3月30日
CERO:B
画像出典:公式サイト
評価点
再構成されたシナリオ

DS版ではアニメ版ゼノサーガの脚本を担当された竹田裕一郎さんが本作でも脚本を担当されました。
原案の高橋哲哉さんと何度も話し合いながら再構成したことによって、シナリオのクオリティが大幅にアップ!
特に描写不足だった2のシナリオは別物レベルで改善されており、本作で新たに明かされた事実がいくつもあります。
1のシナリオは原案通りにしたことでやや短縮された部分もありますが、シオンと百式レアリエンの少女との関係などアニメ版の設定を逆輸入しているところもあります。
新たに追加されたサイドストーリーも面白いですよ!
専門用語をその場で調べられるようになった

DS版のイベントシーンでは、専門用語が出てきた時に下画面に説明を表示できるようになりました。
ゼノサーガは専門用語が多いのですぐに調べられる機能は非常にありがたいです!
このシステムのおかげでPS2版よりもシナリオを理解しやすくなりました。
ニンテンドーDSの二画面を上手く活かしてますね!
EP1をベースに陣形の要素を導入した戦闘システム

戦闘システムはエピソード1をベースにしてますが、新たに陣形の要素が追加されました。
キャラを特定の位置に配置すると、ステータスアップなど様々な効果が発動します。

E.S.戦闘は乗せるキャラの組み合わせによって技が変わるシステムです。
技によっては属性もあるので良く考えて組み合わせる必要がありますよ!
二人のキャラが連続でブーストすることで2のように協力技を使用することができます。
演出は2のようなふざけたものではなく、シンプルなエフェクトなので一安心(笑)
全体攻撃なので一気に敵を全滅させたい時に便利ですよ。
また、全体的にキャラクターのモーションが速くなったので戦闘テンポが大幅に上昇しました!
シオンの扱いが良くなった

PS2版のシオンは主人公なのに戦闘ではイマイチ活躍できなかったり、2以降は性格が改悪されて自己中心的なキャラになったりとあんまりな扱いでした。
DS版では感情的になってしまうシーンでも心理描写が丁寧に描かれているため、不快感はほとんどありません。
シオンファンにこそDS版ゼノサーガをプレイしていただきたいです!
戦闘面でも、武器が追加されたことで程よい攻撃力を手に入れました。
便利な回復・補助エーテルが揃っており、必殺技も使いやすいものが多いので主人公にふさわしい性能のキャラになりましたよ!
PS2版の反則技「エルデカイザー」は無くなりましたけどね。
PS2版のゼノサーガ2ではJr.が実質的な主人公でした。
DS版では2のシナリオでもシオンの出番が増えており、彼女に関する描写も追加されたので主人公の座を取り戻しました!
温かみのあるドット絵と豊富なイラスト・CG

ドット絵で描かれたキャラクターは温かみを感じました。
戦闘時の必殺技モーションなどもPS2版のエピソード1をドット絵で再現しています。
3等身のデフォルメされたグラフィックではありますが、なかなかのクオリティ!

イベントシーンのイラストも豊富に存在します。
ストーリーで重要キャラは立ち絵が存在しますし、表情パターンも豊富ですよ!
PS2版のムービーを一枚絵として使用しているシーンがいくつも存在します。
数は少ないですが、美麗なCGムービーもありますよ!
山下康介さんの音楽

DS版の音楽はアニメ版も手がけた山下康介さんが担当されました。
音楽はオーケストラ調の曲が多いので世界観とマッチしてますよ!
戦闘曲の種類も豊富です!
個人的にはE.S.搭乗時の戦闘曲が好きです!
タッチ機能を活かしたミニゲーム
アーチェリーや居合い斬りなど、タッチペンで行うシンプルなミニゲームが収録されてます。
シンプルな分、気軽にできるので息抜きにプレイすることもありました。
高得点を獲得するとレアなアイテムが貰えるので、最強を目指す方は挑戦しましょう!
不満点&気になったところ
難易度が低い

DS版ゼノサーガはレベルが上がりやすいので、中盤以降は苦戦するところがほとんどありませんでした。
治癒の陣など一部の陣形が強すぎるのも難易度が低い原因でしょう。
せっかく戦略的に戦えそうな戦闘システムなのですから、もう少し歯ごたえが欲しかったです。
逆に言えば途中で詰まることがないのでシナリオに集中できる利点でもあります。
装備変更や必殺技強化を封印すれば歯応えのある戦闘を楽しめますよ!
シオン以外のキャラクターがメインの話はサイドストーリー扱い

シオン以外のキャラがメインとなるシナリオは本作ではサイドストーリーとなっています。
サイドストーリーは立ち絵によるイベントシーンのみでダンジョン探索や戦闘はありません。
その分物語に集中できますが、サイドストーリーでもPS2版のように探索や戦闘をしたかったです。
マップが狭い

DS版は全体的にマップが狭く、ギミックもあまり無いので探索する楽しみは少なく感じました。
広ければ良いという訳ではありませんが、もう少し作り込んで欲しかったです。
演出がややあっさりしている

フル3DのPS2版と比べるのは酷ですが、DS版のイベントシーンはノベルゲームのようにテキストを読んで進める形式なのでプレイヤーの想像力に委ねられる部分も存在します。
序盤のヴォークリンデがグノーシスに襲撃されるシーンでは、グノーシスの大群のCGがあるのだからそれを表示すれば良かったのにと思いました。
大容量のROMならもっとムービーを増やせたかもしれませんが、その分値段も上がってしまうので難しかったのでしょう。
ボイスは戦闘時のみ

DS版は基本的にボイスは戦闘時のみで、ボイスがあるのはパーティキャラとアルベドだけです。
個人的にはマーグリスにも欲しかったです。
PS2版のゼノサーガシリーズは豪華声優陣がキャラクターボイスを担当しているので脳内再生余裕ですけどね(笑)
まとめ

- PS2版エピソード2にがっかりした
- 解りやすい解説を求めている
- シオンのファン
- PS2版と比べてチープなのが気になる
- 歯ごたえのあるバトルがしたい
難易度の低さは気になりますが、ゼノシリーズで最も重要なシナリオがPS2版から大幅に強化されたのはとても嬉しいポイントです!
特にエピソード2部分はPS2版でカットされたシナリオも収録しているので原案に近付きました。
何かと批判されがちな主人公のシオンも、描写が追加されたことで扱いが良くなったのが嬉しかったです。
PS2版のゼノサーガ2にガッカリした方にこそプレイして頂きたい作品です!
戦闘もシステム自体はとても良くできているので、レベル上げや必殺技強化を控えめにすれば楽しめるでしょう!
全体的なゲームテンポも良好です。
PS2版の不満点が改善され、専門用語をすぐに調べられるシステムでストーリーを理解しやすくなったので多くの方にオススメできる作品となりました!
DS版のスタッフでエピソード3も作って頂きたかった程お気に入りの作品ですよ!
今となっては難しいですが、原案通りのゼノサーガをプレイしたいです!
プレイ時間:18時間
個人的評価:A
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