PS2のRPG「ゼノサーガ エピソード Ⅰ 力への意志」のサウンドトラックの感想を書いていきます。
このCDは僕が初めて買ったサウンドトラックなので思い入れがあります!
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団による生オーケストラ曲と神聖なコーラス曲、ジョアンヌ・ホッグさんのヴォーカル曲がこのサントラの魅力です!
スペースオペラに相応しい重厚な楽曲ばかりですよ♪
今はなきデジキューブ版を購入しました。
ブックレットには光田さんが一曲ずつ解説してくれているので必読ですよ!
失くしてしまったのが本当に残念です(泣)
現在はスレイベルズから新パッケージで販売されてます。
そちらでは一部の曲が生演奏になり、ボーナストラックも追加されているので、今から購入されるのであればスレイベルズ版の方が良いでしょう。
製品情報
製品名:Xenosaga Original Soundtrack
作曲者:光田康典
発売日:2002年3月6日
レーベル:デジキューブ(現在はスレイベルズ版あり)
ディスク枚数:2
曲数:45
ロンドン・フィルハーモニーの豪華な音楽!
ゼノサーガは壮大なSF・RPGです!
宇宙の広さを表現するような重厚かつ壮大なオーケストラ曲が多数収録されてます。
一部のムービー用の曲はロンドン・フィルハーモニー管弦楽団によるフルオーケストラ曲なので非常に豪華ですよ!
今でこそ大作ゲームは生演奏のBGMを使用した作品がほとんどになりました。
しかしゼノサーガ1が発売された2002年当時、ここまで音楽にお金をかけた作品はほとんど無かったと思います。
ゼノサーガシリーズはムービー重視のシリーズなので、大半がムービーで使用するための曲です。
そのため一回しか使用されない特定のムービー専用の曲も多いので、良い意味でゲーム音楽らしさがありません!
その分ムービーと音楽のマッチ具合は完璧ですよ♪
一方で戦艦内、街、ダンジョンでは環境音だけで音楽が流れないことがほとんどです。
(グノーシス襲撃時などは緊迫感のあるBGMが流れますが。)
最初はそれを不満に思ったこともありますが、環境音だけのマップというのも慣れてくればこれはこれで味があると感じました。
ただ、光田さんが音楽を担当した他の作品を思い出してみると、マップのBGMは特に名曲が多かったです。
なので、街やダンジョンにもBGMが欲しかったという気持ちも少しはあります!
光田さんは音源にもこだわる作曲家なので、打ち込みのオーケストラ曲もクオリティが高いです!
通常戦闘曲、KOS-MOS戦闘ムービー、デュランダルのテーマ、ラストダンジョン出現時の曲などは打ち込みのオーケストラですが、充分な迫力がありますよ!
「Battle」「戦闘終了」「U.M.N.MODE」「Last Battle」の4曲はゲームだとPS2の内蔵音源で演奏されてます。
サントラ版は使用している音源が違うからか、ゲーム版と比べると音色がやや異なります。
(「Battle」が分かりやすいです。)
これに関しては好みの問題ですが、個人的にはサントラ版の方が好きです!
また、ゼノサーガシリーズは宗教色が強い作品だからかコーラス曲が多めです。
特にエピソード1の「Ormus」や「The Miracle」はメトロ・ヴォイセスによる合唱曲で、まるでグレゴリオ聖歌のような雰囲気がありますよ!
合唱曲が好きな方にはたまらないサントラです♪
好きな曲ベスト10!
10位
The Miracle
合唱:Metro Voices
KOS-MOSが相転移砲を発射するシーンで流れた曲です。
メトロ・ヴォイセスによる荘厳なコーラスと重厚感あふれるオーケストラが魅力です♪
1回しか使用されませんでしたが、そのインパクトある曲調で印象に残りました!
CMで聴いたからというのもありますが(笑)
赤ちゃんの方のCMはトラウマ…。
9位
Albedo
アルベドのテーマ曲です。
怪しげな曲調がアルベドの狂気とマッチしてました!
あのシーンはゼノサーガシリーズの中でも特に残酷で、このBGMと山寺宏一さんの演技によって非常にインパクトがあります!
今だったらCERO:Dくらいになりそう…。
8位
Pain
ヴォーカル:Joanne Hogg
ラストダンジョン脱出時のムービーで流れる挿入歌です。
緊迫感のあるシーンで流れる曲ですが、ジョアンヌさん優しい歌声がシーンととてもマッチしているんです!
ダンジョンを崩壊させるために一人で残るKOS-MOSと、彼女の帰りを信じて待つシオンが印象的でした。
7位
Gnosis
グノーシス襲撃時に流れるムービー用BGMです。
ロンドン・フィルによるフルオーケストラ曲です。
グノーシスの脅威を表現した緊迫感ある曲調が気に入ってます♪
この曲が凄いのは、シーンに合わせて作曲されたわけではないのに、ムービーと完璧にシンクロしていたことです!
ムービーが音楽に合わせた部分もあるのかもしれませんが、それでもあのシンクロ具合は凄い!
6位
Battle
通常戦闘のBGMです。
ゼノサーガ1のバトル曲はこの曲とラストバトルしかありません。
当時はそこが批判されたこともありましたが、個人的には重厚な曲調がロボットもののRPGにマッチしていると感じたのでとても気に入ってます!
ボス戦もこの曲でしたが、最後まで飽きることはありませんでした♪
5位
Ω
重要なボスグノーシス出現時や自動軌道コロニー「曙光」が現れるシーンで流れるオーケストラ曲です。
曙光の強大な力を見事に表現した名曲です!
戦闘前にこの曲が流れるボスグノーシスは2体いますが、どちらもかなりの苦戦を強いられました(汗)
吉良知彦さんによるアドリブのギター演奏が挿入されるのが大きな特徴です!
ロンドン・フィルのオーケストラ曲にギター演奏という組み合わせは一見合わなそうですが、曙光出現シーンと砲撃準備シーンにとてもマッチしていると感じました!
もしエピソード2以降も光田さんが音楽を担当されてたら、この曲はオメガ起動シーンでも使用されたのかな?
4位
Nephilim
謎の少女「ネピリム」のテーマです。
生演奏のピアノと弦楽器が悲しい雰囲気を出しています。
1の時点ではネピリムは謎の少女ですが、悲しい過去があることを想像させてくれる曲調です。
夕焼けが綺麗な時間に聴くと雰囲気が出ますよ♪
3位
Last Battle
その名の通りラスボス戦のBGMです。
一部「Gnosis」のフレーズが入っているのが特徴です。
ピアノ、弦楽器、ドラムのハーモニーが心地良いです♪
サンプリングのコーラスも入っているので、ゼノギアスのラスボス戦と少し雰囲気が似ているように感じました。
曲調は全然違うんですけどね。
ラスボス曲としてはあまり激しさはありませんが、異空間のような戦闘画面とマッチしてますよ!
2位
Kokoro
ヴォーカル:Joanne Hogg
ゼノサーガ1のエンディングテーマ曲です。
ジョアンヌ・ホッグさんの歌声と優しいバンド演奏が心地良くて癒やされました♪
アイルランドの民俗音楽で使用されるイーリアンパイプという楽器を使っているのもこの曲の特徴です。
間奏のイーリアンパイプの音色はどこか切ない雰囲気を感じました。
この曲はシングル盤も発売されているのですが、そちらは洋楽オリコンチャートで1位を獲得したことがあります!
ゲームの主題歌がここまで評価されるのは素晴らしいことですね!
スタッフロールではこの素晴らしいエンディングテーマと共に、各重要キャラ達が意味深なセリフを次々と繰り出すので、当時は次回作への期待が高まりましたよ!
なお…。
1位
Zarathustra
合唱:Eimear Quinn & Metro Voices
エンセフェロンのイベント終盤で流れるロンドン・フィルのオーケストラ曲です。
パイプオルガンから夜明けをイメージさせるようなオーケストラへと繋がり、神聖な雰囲気のコーラスも加わります。
僕はこの曲を聴いていると脳内に神々しい風景が浮かんできます!
ゼノサーガのオーケストラ曲の中でも特に豪華な曲だと感じました♪
惜しいのは、ゲームでは最後の一番盛り上がるパートに入る前に曲が終わってしまうことです。
その盛り上がるパートが特に好きなので勿体なく感じました。
まとめ
重厚なオーケストラ曲やグレゴリオ聖歌のような合唱曲が好きな方には特にオススメのサントラです!
「Shion」や「Nephilim」などピアノ曲も名曲揃いですよ♪
現在なら一部の曲が生演奏になっていて、ボーナストラックも収録されているスレイベルズ版を購入した方が良いでしょう!
ただし、生演奏になった曲はゲーム音源版が収録されてません。
ゲーム音源版を聴きたいという方にはデジキューブ版をオススメします!
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