今回は「ゼノブレイドクロス」のサントラをレビューします。
アニメ「進撃の巨人」やドラマ「医龍」などで有名な澤野弘之さんが音楽を担当されました。
澤野さんらしいヴォーカル曲や壮大なオーケストラ調の曲が多いのが特徴です。
初代「ゼノブレイド」ファンからは評価が分かれるゼノクロの音楽ですが、個人的には初代以上に好みだったりします!
(澤野ファンだからというのもありますが。)
そんなゼノクロのサントラの感想を書いていきますよ!
製品情報
製品名:「XenobladeX」Original Soundtrack
作曲者:澤野弘之
発売日:2015年5月20日
レーベル:DefSTAR RECORDS
ディスク枚数:4
曲数:55
楽曲のクオリティ自体は初代にも劣らない!
初代ファンからは賛否が分かれるゼノブレイドクロスの音楽ですが、楽曲のクオリティ自体は非常に高いです!
とてもバラエティ豊かなので、澤野さんのサントラの中では一番のお気に入りです!
小林未郁さんやmpiさんによるヴォーカル曲のおかげで、バトルはとてもテンションが上がりました!
特にオーバード戦「Uncontrollable」は滅茶苦茶熱い!!
通常戦闘曲「Black tar」もmpiさんのヴォーカルとDavid Whitakerさんのラップでノリノリなバトルが楽しめました!
イベントシーンの曲も重厚なオーケストラ調のBGMや未来を感じさせるサイバーチックなBGMなど実に様々です。
特にゼノブレイドクロスのメインテーマと言える「THEMEX」がお気に入り!
フィールド曲はどれも壮大で、各大陸の雰囲気にマッチしていると感じました!
ファンタジー感あふれるマップを隅々まで冒険したくなるでしょう♪
癒し系のBGMが多いところも魅力です!
ラオのテーマとも言えるヴォーカル曲「So nah, so fern」やラスボス戦後のイベントで流れる「NEMOUSU秘OUS」、近海のBGMなどです。
澤野さんは激しい曲を作る人というイメージがありましたが、癒やしBGMも非常にクオリティが高いところも魅力的ですね♪
賛否が分かれる原因
ゼノブレイドクロスの楽曲は非常にクオリティが高いのですが、前述の通り初代ゼノブレイドファンからは賛否が分かれています。
初代の楽曲はとても評価が高かったので、初代ゼノブレイドの作曲メンバーに担当して貰いたかったという初代ファンの思いがあるからだと思ってます。
初代と比べるとヴォーカル曲が多かったり、通常戦闘や原初の荒野のBGMのように盛り上がるまでに時間がかかる曲があったりと、良くも悪くも「ゲーム音楽らしくない」からというのも評価が分かれる原因のひとつでしょう。
また、ゼノクロは音楽の使い方がイマイチに感じたシーンが多かったです。
重要なシーンでもないのにヴォーカル曲を流したり、ループのさせかたがイマイチだったりと色々惜しいと感じました。
選択肢が出るたびに音楽が途切れてしまうのもマイナスです。
作曲者のエゴが目立つ部分も…。
他の澤野さんのサントラも同様なのですが、暗号のような分かりづらい曲名や複数の曲を1曲にまとめる構成は、正直聴く側のことを考えてないなと思ってしまいました。
澤野さんの他のサントラを持っていない方がこのサントラを購入したら間違いなく困惑するでしょう。
僕は澤野ファンではありますが、この曲名の付け方はあまり好きではありません。
ゼノクロのサントラは特に酷いと感じました。
「N周L辺A」と「N市L街A」はパッと見で見分けがつきにくですし、「z15f20i12e09l14d」と「z?2f0i1e2l0d914」なんてもう何がなんだか…。
分かりづらい曲名は音楽プレーヤーに入れる時に曲名を分かりやすいものに変えてしまいました(汗)
音楽ナタリーのインタビュー記事では、「劇中曲は主題歌に比べると1曲1曲が短いから合体させた」とコメントされてました。
しかし、わざわざ2曲を1曲にするメリットが全くわかりません。
(他の作曲家でもたまにやる人がいますが…。)
後半の曲を聴きたい場合はそこまで飛ばさなければなりませんし、片方だけを音楽プレーヤーに入れたい時は容量が余分にかかります。
各フィールド曲のように、前半は昼の曲、後半は夜の曲という構成ならまだわかります。
しかし、「The key we’ve lost」のように全く関連性のない曲を1つにする理由が理解できません。
(前半:ラスボス戦 後半:グロウス通常戦闘)
僕は気に入らない組み合わせの曲は編集ソフトで分割しましたが、結構な手間がかかりました(泣)
好きな曲ベスト10!
10位
By my side
ヴォーカル:Aimee Blackschleger
NLAでの日常を表現するような爽やかなヴォーカル曲です。
クエスト終了時などに流れることが多いので、晴れやかな気分になれるでしょう♪
個人的にはこの曲がNLA市街の曲でも良いのではないかと思いました!
(そうなると夜バージョンも作らなければならなくなりますが…。)
9位
N木ig木ht木L(前半)
「夜光の森」の昼の時間帯に流れるBGMです。
小刻みな弦楽器の演奏とフルートが印象的な曲です!
大自然を表現するようなパワフルなヴォーカルとエレキギターも冒険を盛り上げてくれますよ!
(誰が歌っているのかは不明です。mpiさんかDavidさんだとは思いますが。)
8位
NO.EX01
ヴォーカル:小林未郁
ストーリー後半辺りから使用されるグロウスのボス戦BGMです。
激しいロック調のBGMでテンションが上がること間違いなし!
小林未郁さんによるヴォーカル部分も熱い!
小刻みな弦楽器の演奏はドラマ「医龍」のBGMを思い出しました。
7位
aBOreSSs(前半)
プログアレス戦で使用されるBGMです。
電子音とオーケストラをミックスさせているのが特徴で、プログアレスの強大な力を感じられました!
戦闘曲としては落ち着いた曲調ですが、あのキャラの悲壮な決意を考えるとあの戦いにこれ以上相応しい曲は存在しないでしょう!
6位
Wir fliegen
ヴォーカル:Cyua
オーバークロックギア発動時に流れるBGMです。
Cyuaさんの独特な歌声と疾走感のある曲調が魅力のヴォーカル曲です!
2番からはエレキギターやドラムの演奏が激しくなり、さらに熱い曲調へと変化しますよ♪
(ゲームだと2番は流れませんが。)
ゲームでこの曲をサビまで聴くためにはアーツの組み合わせやデバイス作成などでギアタイムを延長させなければなりません。
この曲をしっかり聴くためにやりこむというのもいいですね!
5位
So nah, so fern
ヴォーカル:小林未郁
ラオが大怪我を負って医療機関に収容された時のエルマ達の会話シーンで流れる曲です。
終盤で流れるシーンも考慮すると、ラオのテーマと言ってもいいでしょう。
小林さんの優しくも力強い歌声と穏やかな曲調で癒やされる名曲ですよ♪
一方でラオの悲劇的な運命を表現した儚さも感じられました。
4位
The key we’ve lost(前半)
ヴォーカル:小林未郁
ラスボス戦のBGMです。
サイバーチックな曲調と小林さんの力強い歌声が、倒すのがためらわれる相手と戦う覚悟を感じさせてくれました!
この曲はPVでも何回か使用され、PVでは初代の「敵との対峙」のような使われ方でした。
プレイしていた頃は、「あの曲、いつになったら流れるのかな?」と思ってましたが、まさかラスボス戦で流れるとは!
3位
Uncontrollable
ヴォーカル:小林未郁&mpi
オーバード戦のBGMです。
まるで警告音をイメージさせるイントロから始まり、小林さんとmpiさんの歌声で少しずつ盛り上げ、サビで一気にテンションを上げてくれます!
オーバードは強敵揃いなので、この熱いBGMも相まってテンションが上がること間違いなしですよ!
澤野節全開の曲なので、澤野さんが担当された他の作品で流れても違和感が無いでしょう♪
2位
THEMEX
ゼノブレイドクロスのメインテーマと言える曲です。
NLA到着時やマノン人たちをNLAに迎え入れるシーンで使用されました。
壮大なオーケストラ調の曲で、夜明けを感じさせるような曲調です。
最後のエレキギターのパートとNLA全体を見渡すカメラワークがとてもマッチしていると感じました!
これから壮大な物語が始まるんだと、初めて聴いた時はワクワクが止まりませんでしたよ!
1位
46-:ri9(後半)
1位は「白樹の大陸」の夜の時間帯のBGMです!
昼バージョンと比べると、より壮大な曲調になってます。
白樹の大陸の幻想的な風景と壮大なオーケストラ調のこの曲が完璧にマッチしていると感じました!
サビの神秘的なメロディがとても綺麗です♪
昼の雰囲気も悪くはありませんが、やはり夜の方が好きですねぇ!
まとめ
曲名や構成に関する不満も結構書きましたが、それを差し引いても僕はこのサントラをかなり気に入ってます!
クオリティ自体は初代ゼノブレイドにも全く劣りませんからね!
ゲームでの使い方がもう少し上手ければ、もっと評価されていたでしょう。
外国語のヴォーカル曲や壮大なオーケストラ調の曲が好きな方にオススメのサントラです!
もちろん澤野ファンなら要チェックですよ!
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