こんにちは、雪月あきら(@snowmoon0328)です。
今回はWiiで発売された超大作RPG『ゼノブレイド』の感想を書きました。
神の骸を舞台とした独特な世界観が特徴の作品で、同時期に発売された国産RPGの中ではトップクラスのクオリティですよ!
僕はプレイした当時、オープンワールドのゲームをほとんどプレイしたことがなかったので、今まで見たことがない広大なマップに感動しました!
戦略性のあるバトルシステムやBGMも本作の魅力です。
僕はWii版とリマスター版である『ディフィニティブ・エディション』をプレイしました。
Newニンテンドー3DS専用ソフトとしても発売されており、そちらは立体視にも対応してます。
この超大作RPGを携帯機でお手軽にプレイできるのは魅力的ですね!
3DS版『ゼノブレイド』はNewニンテンドー3DS専用ソフトです。
普通の3DSではプレイできないので、購入する際は注意して下さい!
Wii Uでもダウンロード版が発売されています。
こちらはゲームパッドでもプレイ可能です。
- 超巨大な巨神と機神の骸が冒険の舞台
- 戦略的なバトルとストーリーにも関わってくる未来視システム
- ゼノシリーズらしい壮大なシナリオ
目次
作品情報
製品名:ゼノブレイド
対応機種:
- Wii
- Newニンテンドー3DS(移植)
- Wii U(ダウンロード版)
- ニンテンドースイッチ(ディフィニティブ・エディション)
※赤字は筆者がプレイしたバージョン
ジャンル:RPG
発売元:任天堂
開発元:モノリスソフト
発売日:2010年6月10日
CERO:B
評価点
独特で幻想的な世界観

超巨大な神の骸がゼノブレイドの舞台です。
神の骸の上で人々が暮らしているという斬新すぎる設定に驚きました!
世界は「巨神界」と「機神界」の二つに分かれています。
巨神界は自然が豊かで、様々な生き物が暮らしているのが特徴です。
「巨神脚(ガウル平原)」や「エルト海」の広大さや「燐光の地ザトール」の夜の美しさには感動しました!

機神界はその名の通り機械でできた世界で超巨大なダンジョンです。
とても長いダンジョンですが、機械でできた独特な雰囲気のマップと印象的なBGMのおかげで苦になりませんでした!
マップはエリア切り替え式ですが、一つのエリアがとても広大で同じエリア内ならシームレスで移動することができます。
特に巨神脚はその広大さと独特なデザインのマップに誰もが感動することでしょう!
壮大なストーリー

巨神と機神、神剣モナドを巡るストーリーは設定がとても綿密に練られているのでプレイヤーを飽きさせません!
機神兵に故郷を襲われたシュルクは復讐の為に旅立ちますが、様々な出会いや戦いを経験して得た答えにも注目ですよ!
序盤から丁寧に伏線が張られており、終盤は驚きの展開の連続でした!
2周目をプレイすれば様々な発見があるでしょう。
ゼノギアスやゼノサーガはSF作品故に複雑で専門用語が多かったのでやや人を選ぶところがありました。
しかし本作は過去のゼノシリーズを彷彿とさせるシーンもあるものの、基本的には王道なシナリオなので多くの方にオススメできる作品です!
熱いアクションが魅力のムービー

モノリスソフトはゼノサーガでムービーシーンに力を入れてきたためか、本作のムービーシーンも気合が入ってます。
イベントムービーの演出やカメラワークがとても凝っているので、アクションシーンでは熱くなれました!
ほとんどのムービーがリアルタイムグラフィックで行われるので、装備変更による服装チェンジが反映されるところも魅力の一つです♪
ゼノサーガ時代はアクションシーンのほとんどがハードの性能にとらわれないプリレンダムービー(録画映像)だったので、技術力の進歩を感じました。
好感が持てるキャラクター

ゼノブレイドの主人公シュルクは研究者としての知的な部分と、少年漫画の主人公のような熱さを持った魅力的なキャラクターです!
彼の「穏やかじゃないですね」というセリフは有名ですね!
ゼノサーガの主人公シオンは自己中心的な性格が批判されることが多かったためか、彼は嫌われない主人公を目指したとのことです。
優しくて仲間想いの性格なので、多くの方に受け入れられるでしょう!

極端に弱いキャラがいないので好きなキャラの組み合わせでパーティを組んでも問題ありません。
シュルク以外のパーティキャラも魅力的で、それぞれ操作感が違います。
どのキャラも使っていて楽しかったので、シュルク以外のキャラも操作してみて頂きたいです!
メリアの操作感が個人的にお気に入り♪
個人的にはノポン族のリキが一番好きなキャラクターです!
(画像左下の丸いキャラ)
可愛らしいキャラクターですが、真面目なシーンではしっかりとキメてくれるところが魅力ですよ!
バトル時も状態異常技やサポート技でとても頼りになりました!
クオリティの高いBGM

ゼノブレイドはBGMも非常に高く評価されており、名曲揃いです!
下村陽子さん作曲の「メインテーマ」はタイトル画面の映像とのマッチ具合が素晴らしい!
フィールド曲も幻想的な世界観にマッチしていると感じました♪
「ガウル平原」や「燐光の地ザトール / 夜」が特に好みです。
戦闘曲はロック調の熱いBGMが魅力的!
特にイベントシーンで流れる「敵との対峙」や「引けない戦い」、ユニークモンスター戦の「名を冠する者たち」、機神界通常戦闘曲の「機の律動」は熱くなること間違い無しです!
光田康典さん作曲のエンディングテーマの「Beyond the Sky」もサラ・オレインさんの透き通った歌声が印象的です。
長かった旅の疲れを癒やしてくれました♪
ヘイト管理と未来視が重要な戦闘

ゼノブレイドは戦略性の高いバトルシステムも魅力の1つです!
戦闘はシームレスで切り替わり、リアルタイムで行われます。
アーツ(技)をたくさん使うと、敵のヘイト(敵対心)が溜まっていき、ターゲットにされてしまいます。
敵が別の仲間を攻撃している隙に後ろに回りこんで背面ダメージが高い技を使ったり、あえて敵の注意を引き付けて仲間を守ったりして、上手くヘイトを管理しながら戦う必要があります。

このゲームの戦闘で最も特徴的なシステムがストーリーにも関わってくる「未来視」です!
戦闘中に敵が強力な攻撃を仕掛けてくる時に発生し、数秒先の未来を知らせてくれます。
補助技を使ったり、敵をダウンさせて全滅する未来を変えてしまいましょう!
快適性の高さ

快適さはゼノサーガ3からさらに向上したと感じました!
ゼノブレイドは基本的にアイテム収集やモンスター討伐のサブクエストクリア時に報告に戻る必要がありません。
条件を満たせばそれでクリアとなり、報酬も貰えるのでテンポが良いです。
積極的にサブクエストを請けたくなるので、この仕様は他のRPGにも欲しい!
一度行ったことのある場所に瞬時に移動できるスキップトラベルというシステムもあるので快適に移動できます。
スキップトラベル時のロード時間は同じエリアなら一瞬、違うエリアに移動する場合もなかなかの速さですよ!
不満点&気になったところ
キャラクターのグラフィックが粗い

本作は同じモノリスソフトが制作したPS2ソフトのゼノサーガ3と比べるとキャラのモデリングが粗く感じました。
これは広大なマップやシームレス戦闘にメモリを使用していて、キャラに使えるポリゴン数が限られているからでしょう。
しかし優れたマップデザインやイベントシーンの演出・カメラワークの良さでカバーできているので、実際にプレイしてみたらすぐに慣れました。
Switchで発売された『ディフィニティブ・エディション』では、主要キャラの3Dモデリングが大幅に改善されましたよ!
装備品のデザインが個人的にイマイチ

ゼノブレイドは装備品によってキャラの服装が変わりますが、個人的にほとんどのキャラは初期装備のデザインが一番好きです。
装備によってはゴツくなったりしますからね(汗)
装備品で見た目を細かく変えられるシステム自体は素晴らしいです!
でもリキの装備デザインはカワイイものが多いので好きですよ!
民族衣装のようなマクナ装備も良デザインです♪
(マクナ原生林以外の場所では浮きますが)
レベル差補正が強すぎる

本作ではレベルの差が5以上あると、低い側の攻撃が殆ど当たりません。
サブクエストをやりすぎるとレベルが上がりすぎてしまうので、せっかくの戦略的なバトルシステムが楽しめなくなってしまいます。
戦闘を楽しみたい方はレベル上げを控え、ボスキャラのレベルと同じ位かやや低めにしておくのが良いでしょう!
ゼノブレイドDEでは自由にレベルを下げることができるようになったので改善されました。
ピンチ時にBGMが切り替わるのが嫌

本作は戦闘時にピンチになったり、未来視で未来を書き換えるとBGMが切り替わります。
戦闘時の緊張感を演出しているのはわかりますが、本作の戦闘曲は名曲揃いなのでこれらのBGMに切り替わってしまうのが正直嫌でした。
こういった演出があること自体は良いのですが、ON・OFF機能が欲しかったです。
まとめ

- 広大で幻想的な世界を冒険したい
- 壮大なシナリオを楽しみたい
- 緊張感あるバトルを楽しみたい
- キャラクターのグラフィックを重視する
- ボリュームが多すぎるゲームは苦手
ゼノブレイドはストーリー、演出、バトル、キャラクターなど、RPGには欠かせないほとんどの要素が高水準のゲームです!
RPG好きな方ならプレイして損はありません!
美しいマップを走っているだけでも楽しいですし、やりこみ要素も豊富にあるので長く楽しめますよ!
ラスボスより強い敵はたくさんいるので、全てのユニークモンスターに挑戦してみるのもいいでしょう。
現在はニンテンドースイッチで追加要素ありのリマスター版
『ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション』が発売されてます。
画質の向上だけでなく、オリジナル版の問題点だったキャラクターの3Dモデルが作り直され、大幅にグラフィックが向上しました。
さらに本編のその後を描いた新ストーリーも追加されましたよ!
システム面もUIの改善、レベルを下げられる上級者設定、外見だけを変えられるファッション装備システムなど、オリジナル版の問題点のほとんどが改善されました。
現在ならこちらを購入するのがオススメです!
プレイ時間:約80時間
個人的評価:S
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