
こんにちは、雪月あきら(@snowmoon0328)です。
今回は非常に高い評価を得た名作『ラスト オブ アス』のPS4リマスター版の感想を書いてみました!
ラストオブアスはいわゆる「ゾンビもの」で、荒廃した世界で生きる人々を描いたストーリーです。
僕は本作をプレイして
「これもう映画じゃん!」
と思ってしまいました!
グラフィックが非常にリアルで、カメラワークや演出がとても凝っているんですよ!
人物描写も丁寧で、ジョエルとエリーの関係には思わず感情移入してしまいました。
ストーリーが特に評価されている作品ですが、サバイバルアクションとしてもハイクオリティ!
限られた物資をやりくりしながら、いかに効率よく敵を倒すかが重要になってきます。
僕はTPSがあまり得意ではないので、難易度「初級」でプレイしました。
それでもゴリ押しが通用する場面はほとんどなく、常に緊張感を味わえましたよ!
- 映画的な演出と丁寧なストーリーが魅力
- 終末感漂う世界観
- 限られた資源をやりくりするサバイバルアクション
目次
作品情報
製品名:The Last of Us Remastered
対応機種:
- プレイステーション3(オリジナル版)
- プレイステーション4(リマスター版)
※赤字は筆者がプレイしたバージョン
ジャンル:サバイバルアクション
発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
開発元:ノーティードッグ
発売日:
- オリジナル版:2013年6月20日
- リマスター版:2014年8月21日
CERO:Z
PS3版との違い

- 解像度が1080pに向上してよりクッキリとした映像に
- HDRに対応で鮮やかな色彩に
- フレームレートが30fpsから60fpsに向上して動きが滑らかに
- フォトモードの追加
- DLCだったサイドストーリー『Left Behind ‐残されたもの‐』を最初から収録
- 制作者のオーディオコメンタリーを収録
- ロード時間の短縮
評価点
丁寧な人間の描写とストーリー

ラストオブアスで最も評価するべき点がストーリーです!
本作のストーリーはいわゆるゾンビもの。
正体不明の菌が世界中に広まり、感染者は異形の怪物「インフェクテッド」となってしまいました。
本作は人間の描写がとてもリアル!
主人公たちはもちろん、旅の途中で出会う人々も絶望的な世界で必死に生きているところが細かく描写されているんです。
最初は好意的だった人物も、あることがきっかけで主人公に敵意を向けたりと人間臭さが半端ない!
辛い展開が何度も描かれますが、カットシーンや移動中の会話でこれでもかというほどキャラの描写をしてくれるため、登場人物たちには思わず感情移入してしまいましたよ!
ある人物が感染してしまったシーンは、絶望感が半端なかったです…。

本作で最も注目して頂きたいのがジョエルと14歳の少女エリーの関係!
エリーは人類を救う鍵となる「寄生菌への抗体」を持った重要人物で、彼女をある場所まで送り届けることが本作の目的です。
二人は最初は険悪なムードですが、二人で協力しながら困難を乗り越えていくことで徐々に距離が縮まっていき、互いに信頼し合える関係となります。
終盤での二人の信頼関係はまるで本当の親子のよう!
ラストの展開には色々考えさせられました。

本作では人間の醜さもしっかりと描いていると感じました。
パンデミックが発生してから20年経っても感染者の脅威は健在で、人々は軍隊によって隔離されながら質素な生活を強いられています。
そんな中、人々は食料や物資を求めて略奪や殺人を繰り返す人達もいるんです。
限界まで追い詰められた人間たちの醜さの描写がとてもリアル!
現実でも同じことが起きたらこうなってしまうのではないかと思ってしまいました。
一番怖いのは怪物ではなく、人間なのかもしれません…。
主人公のジョエルやヒロインのエリーですら、生きていくためには手段を選びませんからね。
ゾンビものの作品では中盤以降で人間同士の争いに発展する作品もありますが、そのような展開は何かと叩かれがちですよね?
しかし本作は怪物との戦いを描く前に人間同士の争いを描いているので違和感なくストーリーに入り込めました。
元がPS3作品とは思えないほど高品質なグラフィック

ラストオブアスは元々はPS3で発売された作品です。
しかし僕が初めてプレイした時
「このゲームがPS3で実現できたなんて嘘だろ!?」
と思ってしまうほどの映像表現に感じました!
PS3作品の中でも最高峰のグラフィックを誇る本作は、PS4作品として見ても相当ハイレベルなグラフィックですよ!
人物の肌や服の質感、水や血などの液体表現、草や地面などの自然の表現など、どれをとっても非常にリアル!
ノーティードッグの開発力は凄い!!
もちろんリマスターする際にブラッシュアップした部分はあると思います。
それでも超リアルで美麗なグラフィックに感動してしまいました!

カットシーンは録画映像を流すプリレンダムービーも使用されてます。
しかし通常時のグラフィックも非常に綺麗でカットシーンへの切り替えもスムーズなので、途中までプリレンダムービーがあることに気付きませんでした!
さらにリマスター版は解像度が1080pでフレームレートが60fpsなんです。
PS4後期の作品なら分かりますが、PS4初期に発売された本作がこんなにもハイレベルなグラフィックで滑らかに動いてくれるから驚きました!
オプションで固定30fpsにすることもできるので、映画っぽい雰囲気を味わいたい人も安心です♪
映画を意識した演出

ラストオブアスはノンストップで物語が進行するので、まるで映画を観ているかのように物語にのめり込んでしまいました!
本作はHUD(体力ゲージなど画面に表示される情報)が最小限で、非戦闘時は体力ゲージは表示されません。
画面に余計なものが表示されないので、ゲームへの没入感が半端ないですよ!
フォトモードを利用しなくてもHUDなしのスクショが撮れるのは有り難かったです♪
マップもシームレスなので、ロードを挟まずに移動が可能!
カットシーンへの切り替えも一瞬なので、ぶつ切り感はありません。
本作は「プレイできる映画」と言っても良いでしょう!
終末感漂う世界観

ラストオブアスの世界は文明が崩壊し、隔離地域の外にある建物は20年も放置されて廃墟と化してしまいました。
しかし植物に侵食された街と、かつて人が住んでいた家の跡はどこか美しく感じました!
廃墟好きにはたまらないゲームですよ!
一方で寄生菌の胞子が充満しているエリアは、おどろおどろしい雰囲気に包まれているためホラー感もあります。
隔離地域の外は感染者やハンター達がうろついています。
廃墟の探索中はとても緊張しましたよ!
本作は限られた資源を有効に使う必要があるので、探索もしっかりと行う必要があります。
緊張感のあるサバイバルアクション

ラストオブアスはアクションゲームとしてもハイクオリティ!
本作のジャンルはサバイバルアクションゲーム。
銃や打撃系の武器だけでなく、落ちているビンやレンガなども上手く利用して切り抜けていく必要があります。
本作ではゴリ押しはほとんど通用しません。
敵に居場所がバレてしまったら、たくさんの敵が一気に押し寄せてきますからね。
一撃死の攻撃を持っている敵もいるので、大量の敵を相手にするのは難しいです。
対処できたとしても相当体力やアイテムを消費してしまうでしょう。
銃弾や爆弾、回復アイテムなどは貴重なので、考えなしに使っていたら足りなくなって苦戦は必至!

なので、敵に見つからないように隠れながら移動し、不意打ちで倒すのが基本となります。
アクションゲームではゴリ押ししがちな僕は、ステルスプレイが上手くいかずに序盤から苦戦しまくりでした。
しかし、一部の場所を除けば決して理不尽なゲームバランスではありません。
聞き耳を立てれば、壁や障害物の向こうにいる敵の位置がわかります。
上手く立ち回れば、アイテムをほとんど消費せずに全滅させることも可能ですよ!
フォトモードが楽しい!

PS4版ではフォトモードが追加されました。
好きな角度からジョエル達や美しい背景を撮ることができるんです。
グラフィックが素晴らしく綺麗な作品なので、これは嬉しい!
本作は暗い場所が多いですが、フォトモードでは明るさを調整することができます。
数種類のカラーフィルターやフレームもあり、ノイズを入れたりと様々な編集が可能ですよ!
上手く編集すればかなり雰囲気の良いスクショを撮ることができるかも!?
快適なゲームプレイ

本作は難易度「初級」でも、TPSがあまり得意ではない僕にとってはなかなか難しく感じました。
しかし、リトライポイントは豊富に存在し、リトライ時のロードも非常に短いので最後まで諦めずにプレイできたんです。
リマスターとはいえ、かなりハイレベルなグラフィックなのにこのロードの短さは凄い!
女の子同士の友情を描いたサイドストーリー

PS3版ではDLCだったサイドストーリー『Left Behind ‐残されたもの‐』は、PS4版では最初から収録されています。
このストーリーではエリーが主人公で、本編でジョエルと出会う前の出来事が描かれています。
サイドストーリーでは、エリーの親友ライリーとの友情が描かれています。
この二人の友情がとても尊い!
彼女と一緒に廃墟となったショッピングモールを探索し、モンスターのマスクを被ったり、メリーゴーランドに乗ったりと本編とは違って楽しい雰囲気を感じられました!
戦闘は無く、いくつかのミニゲームを行います。
- 壊れた自動車の窓を割るスピードを競うゲーム
- 空想の格闘ゲーム
- 水鉄砲での銃撃戦
年相応の子供らしさを感じられて微笑ましかったです♪
一方でエリーとライリーの葛藤が描かれている部分もあり、終盤はシリアスな展開になります。
基本的にこのエピソードは本編クリア後にプレイすることを想定しているので、どんな結末を迎えるのかは想像がつきました。
しかし、ラストのライリーの台詞など、印象的なシーンはたくさん存在するのでプレイして良かったです!

本編中盤の空白期間を埋めるエピソードも挿入されます。
こちらのパートは本編と同じサバイバルアクションゲーム。
本編ではありそうでなかった主人公、人間の敵、感染者の三つ巴の戦いがあるんです。
感染者を上手く利用すれば有利に戦えますよ!
不満点&気になったところ
3D酔いしやすい

これは個人差があると思いますが、僕は本作をプレイしていてかなり酔いました。
ゲームの性質上、暗くて狭い場所が多いので、そういった場所では特に酔いやすかったです。
本作はノンストップで物語が進むので、先が気になって時間を忘れてプレイしてました。
しかし長時間プレイすると、その分目が疲れて酔いやすくなります。
ある程度休憩を挟みながらプレイするのが一番でしょう。
序盤の「クリッカー」がやや理不尽

画像は中盤のエリアです。
感染者の中でも「クリッカー」と呼ばれる個体はかなり厄介でした。
何故なら、以下の特徴があるからです。
- 武器を持たない拳ではほとんどダメージを与えられない(そして捕まって死ぬ)
- 後ろから拘束してもナイフ(消耗品)が無いと倒せない
- ハンドガンではなかなか倒れない
- 捕まったらナイフを持ってない限り難易度「初級」でも一撃死
- わりと素早い
中盤以降は対処方法が増えてくるのでまだ良いのですが、操作に慣れてない・武器やアイテムが充分に無い序盤で大量に出現するポイントがあるんです。
そこでは30回近くやられてしまいましたよ!
僕が下手なのもありますけどね(汗)
まとめ

- ストーリーや人物描写を重視する
- 終末感漂う世界観が好き
- サバイバルやステルスアクションが好き
- 3D酔いしやすい
- 残酷な描写が苦手
『ラスト オブ アス』は高評価な作品なのでプレイしてみたいとは思ってましたが、これは高評価なのも納得!
ジョエルとエリーの絆に感動してしまいました!
「映画のようなゲーム」というとあまり良い印象は無いかもしれませんが、本作は人間描写や演出が素晴らしいので、むしろ評価できる部分です。
ストーリーだけでなく、アクション部分も緊張感があって楽しめました!
難易度は高めですが、ロード時間の短さやストーリーの出来の良さのおかげで諦めずに最後までプレイできたんです。
残酷な描写やステルスアクションが苦手でなければ、是非プレイして頂きたい名作ですよ!
プレイ時間:16時間
個人的評価:S