こんにちは、雪月あきら(@snowmoon0328)です。
今回はPSPソフト「Riviera ~約束の地リヴィエラ~ 」の感想を書いていきます!
リヴィエラはDept.Heaven.Episodes.シリーズの最初の作品です。
スティング作品の「ユグドラ・ユニオン」や「ナイツ・イン・ザ・ナイトメア」と世界観を共有してます。
リヴィエラはまずワンダースワンカラーで発売され、GBAでキャラクターデザイン変更などのリメイク版、そしてPSPでフルボイス化やCG追加などのリメイク版が発売された歴史があります。
今回レビューするのはPSPのスペシャルエディション版です。
PSP版はGBA版と比べるとグラフィックが高画質になり、会話シーンがフルボイスになりました。
モブキャラもフルボイスなのが凄い!
目次
作品情報
製品名:Riviera ~約束の地リヴィエラ~ SPECIAL EDITION
対応機種:
- ワンダースワンカラー
- ゲームボーイアドバンス(WSC版のリメイク)
- プレイステーション・ポータブル(GBA版のリメイク)
ジャンル:RPG
発売・開発元:スティング
発売日:2007年10月18日
CERO:A
画像出典:PSP通常版公式サイト
スペシャルエディション版の追加要素
- チャプター8がボリュームアップ
- 英語ボイスの追加
- どこでもセーブ可能
- ロード時間の改善
- 2周目はアイテムを1回使うだけでスキルアップ可能
- 沐浴シーンが水着イラストに変更(通常版はイラスト無し)
評価点
幻想的な世界観

精霊が住まう地「リヴィエラ」はファンタジー感あふれる幻想的な世界です。
ダンジョンでは様々な魔物や仕掛けが存在します。
背景のグラフィックがとても美麗なので探索が楽しく探索できました!
「天使の眠る柩殿」や「月明かりの庭園」などダンジョンのエリア名も凝ってます。
神界や魔族との戦いなど世界の設定もとても綿密に作られていると感じました。
他のDept.Heaven.Episodes.シリーズ作品にも手を出したくなってしまいます!
豊富なイベントCG

イベントシーンでは戸部淑さんが描いたCGイラストが表示されます。
CGの数は豊富で、PSP版ではGBA版から更に数が増えてますよ!
選択肢や好感度によって一部の展開が変わるので、全てのCGを見るのはかなり大変ですけどね。
それでも美しいイラストばかりなのでコンプリートを目指したくなるでしょう!
魅力的なキャラクターとハーレム要素

リヴィエラのパーティキャラは基本的に主人公以外は全員女性です。
選択肢によって信頼度が増減し、エンディングもキャラごとに用意されているのでギャルゲーのような感覚でプレイできますよ!
エクセルや仲間になってくれる精霊の女の子たちは戸部淑さんのデザインも相まってとても可愛いです♪
魔族の中にも可愛いキャラが存在するので、倒すのをためらってしまいました(汗)
主人公「エクセル」は基本的には真面目なキャラです。
しかし、選択肢やサブイベントによってはかなりのスケベキャラになってしまうことも(笑)
一方で告死天使としての使命を背負っているため、神界の命令に対して悩んだり別の告死天使と対立したりとなかなかの苦労人です。
ヒロイン達は一人ひとり個性があり、どのキャラも好感が持てる性格です。
- 小柄な元気っ娘「ルゥリ」
- 清楚系ヒロイン「フィア」
- 男勝りな性格の「セレネ」
- おっとりなお姉さん「シエラ」
このように様々な属性のキャラがいるので、可愛い女の子と冒険したい方には特にオススメの作品です!
エクセルと関係が深い告死天使の「レダ」や「マリス」もそれぞれ重大な使命を抱えており、クールな格好良さがあります!
独特な戦闘システム

本作は戦闘前に持ち込むアイテム(武器含む)を4つ選びます。
持ち込んだアイテムはパーティキャラ3人で共有するので、よく考えて選びましょう。
戦闘は持ち込んだアイテムを使用して行うのですが、同じアイテムでも使用するキャラによって使い方や効果が変わります。
(例えば「神剣エクセリオン」はエクセルが使うと剣での攻撃になりますが、他のキャラだと投げつけるだけです)
アイテムには使用回数があり、強力なアイテムほど使用回数が少ないので使いどころを上手く見極める必要がありますよ!
バトル時は敵のRage(怒り)ゲージにも気を配る必要があります。
攻撃用のアイテムばかり持ち込んでしまうとRageゲージが溜まりやすくなるので、敵によっては補助系アイテムも持ち込んだ方がいいでしょう。
このゲージがMAXまで溜まっている状態だと強力な技を使われるので要注意ですよ!

武器を何度も使用することで強力な必殺技を覚えられます。
オーバードライヴゲージを溜めることで発動可能!
発動時にはキャラのカットインが入りますよ!
足立美奈子さんの熱いBGM

リヴィエラはほとんどのBGMを足立美奈子さんが担当されました。
BGMはGBA版が出た頃に発売されたアレンジサウンドトラックの音源が使用されてます。
戦闘のBGMは特に名曲揃いです!
通常戦闘や中ボス戦の曲も熱いロック調でカッコいいですが、「告死天使」との戦闘曲や、林茂樹さん作曲のラスボス戦2曲は特に素晴らしい!
各ダンジョンの曲も耳に残りやすく、名曲が多いです!
「黒き魔城ラクリマ」や「水没都市テティス」の曲が特に気に入りました♪
豊富なコレクション要素

特定のアイテムを入手することで、イベントCGやアイテム図鑑を閲覧したり音楽やボイスを聴けるようになります。
全ての要素をコンプリートするのはかなりの難易度ですよ!
各キャラの好感度によって展開が変わる場面もあるので、一周目でコンプリートはできません。
本作はイラストも音楽もハイレベルなのでコンプリートを目指したくなるでしょう!
不満点&気になったところ
ゲームテンポが悪い

リヴィエラは全体的なゲームテンポが悪いのが玉に瑕です。
マップ移動時も戦闘時もキャラのモーションがゆっくりに感じました。
CG集めなどで何周もプレイすること前提の構成なのにこのテンポの悪さはかなりのマイナスポイントです。
特に戦闘では攻撃終了時などに妙な間があるのがかなり気になりました。
必殺技もカットインの表示やモーションがやたら遅いのでもっとテンポ良くほしかったです。
戦闘システムそのものは戦略性があって面白いのでもったいなく感じました。
キャラの強化が作業的

キャラの強化は基本的に武器の耐久度が減らない練習バトルで行います。
武器やアイテムを使い込むことで「スキルアップ」し、技を習得するだけでなくステータスも上がります。
しかし練習バトルはスキルアップのためには何回もやらなければならないので作業感が強いです。
前述のように戦闘のテンポが悪いのもあって面倒に感じました。
幸い本作は戦闘の難易度がそこまで高くありません。
完璧なステータスは目指さず、得意武器の技を覚えるくらいに留めておいた方が良いでしょう。
とは言っても強化できるのなら強化したくなるのがゲーマーの性ですけどね(汗)
所持できるアイテムが少ない

アイテムは15個しか所持できません。
貴重なアイテムを取っておきたがる人にはキツい制限でしょう。
しかし、あえて持てる数を少なくすることでアイテムを選ぶ楽しみが生まれているところもあるので一概に悪いとは言えません。
アクショントリガー失敗でステータスダウン

ダンジョン内のオブジェクトや仕掛けを調べるとイベントが発生することがあります。
中にはボタン連打やコマンド入力を要求されることがありますが、失敗すると一部のステータスがダウンすることがあるので避けてしまいがちです。
せめて次の戦闘ではダメージを受けた状態で始まるとかならまだ良かったのですが…。
沐浴シーンが水着に変更(泣)
WSC版やGBA版で話題になった沐浴シーンですが、PSPスペシャルエディション版ではソニーチェックにより水着のイラストに差し替えられてしまいました(泣)
PSP無印版のように何も表示されないよりはマシですけどね…。
水着姿を見られて恥ずかしがるヒロイン達に違和感を覚えました。
ソニーのゲーム機で発売された作品は性的表現の規制が厳しくなる傾向があるので仕方ないところではありますが…。
まとめ

画像出典:GBA版公式サイト
独特なバトルシステムやギャルゲーさながらの好感度システムが魅力の作品です。
幻想的な世界観や可愛らしいキャラクター達は特に素晴らしい!
特にファンタジー感溢れる世界観は個人的にどストライクです♪
それだけに周回要素に水を差すゲームテンポの悪さが惜しいと感じました。
ゲームテンポを改善したリメイクを出して欲しいです!
キャラクターや世界観を重視する方、ギャルゲー好きの方にオススメの作品です!
プレイ時間:不明(1周クリアまで20時間くらい?)
個人的評価:B