
こんにちは、雪月あきら(@snowmoon0328)です。
今回はPS3で発売されたレベルファイブの大作RPG『二ノ国 白き聖灰の女王』の感想を書いていきますよ!
あのスタジオジブリが美術設定やアニメムービーを担当しているのが本作の特徴です。
ビジュアル面が注目されがちな本作ですが、広大なワールドマップや幻獣イマージェンを操る独特な戦闘システムなどもハイクオリティ!
王道RPG好きの方は要チェックの作品ですよ!
二ノ国は先にニンテンドーDSで『漆黒の魔導師』というサブタイトルで発売され、一年後にPS3で『白き聖灰の女王』というサブタイトルで発売されました。
僕がプレイしたのはPS3版のみです。
PS3版二ノ国はDS版とはシステムが大幅に異なり、ストーリーの大筋は同じですが一部追加・カットされた部分があります。
ほぼ別のゲームと言っても良いでしょう!
- ジブリ作品のようなファンタジー世界
- 幻獣「イマージェン」を操る独特なバトルシステム
- 本格的に作られた魔導書「マジックマスター」
目次
作品情報
製品名:二ノ国 白き聖灰の女王
対応機種:
【オリジナル版】
- プレイステーション3
【移植版】
- ニンテンドースイッチ
【リマスター版】
- プレイステーション4
- Windows(Steam)
※赤字は筆者がプレイしたバージョン
ジャンル:RPG
発売・開発元:レベルファイブ
発売日:2011年11月17日
CERO:A
画像出典:公式サイト、移植版アナウンストレーラー、移植版公式サイト
評価点
高品質なグラフィックとスタジオジブリによるアニメーション

僕が二ノ国のグラフィックを初めて見た時、
「まるでアニメを見ているようだなぁ!」
と感動しました!
PS3版発売当時としては素晴らしくハイクオリティなアニメ調グラフィックで、今見ても綺麗に見えます。
キャラクターだけでなく、魔法のエフェクトやマップのグラフィックも美麗ですよ!
アイテムのアイコンもひとつひとつ丁寧に作られてます。
食べ物系アイテムのアイコンは小さいイラストなのにとても美味しそうに見えましたよ!

アニメムービーは、なんとあのスタジオジブリが制作を担当!
キャラの表情や動きがとても細かく描写されています。
序盤は特にアニメムービーが多いので、ジブリの高品質なアニメーションによって二ノ国の世界に引き込まれてしまいましたよ!
RPGといったらワールドマップ!

二ノ国はPS3以降に発売されたRPGとしては珍しくワールドマップが存在します。
このワールドマップがまた素晴らしく作り込まれていて、寄り道要素も豊富に存在します。
僕が今までプレイしたRPGの中でも特に広大で美しいマップだと感じました!
おつかいクエストやイマージェン集めが苦にならなかったのはこの美しいワールドマップと壮大なBGMのおかげです。
最近はワールドマップがあるRPG作品が減ってきているので、もっとワールドマップがある作品が増えて欲しいなぁ!
心の戦士イマージェン

本作ではイマージェンという幻獣を仲間にして育てることができます。
おやつをあげてパワーアップさせたり、特定のアイテムを与えて技を覚えさせることができますよ!
もちろんイマージェンによって攻撃・魔法・回復など得意分野が違います。
たくさんのイマージェンを仲間にすることで、戦闘での選択肢が増えますよ!
仲間にできるイマージェンは300種類以上存在します。
どのイマージェンもとても可愛らしいので集めるのが楽しくなりますよ♪
王道RPGでありながら、モンスター育成ゲームのような面があるところも本作の魅力だと感じました!
独特な戦闘システム

二ノ国の戦闘はリアルタイム要素のあるコマンドバトルです。
戦闘フィールドを自由に移動して戦います!
仲間は自動で戦いますが、号令を出して攻撃重視で戦うか守りを固めるかを指示することができます。
(号令を出せるのは中盤以降)
タイミングを見計らってボスの必殺技を避けるのは、上手くいけばとても爽快!
少し癖のある戦闘システムなので好みは分かれますが、個人的にはとても面白く感じました!
人間キャラで戦うのも良いですが、イマージェンを操って戦うこともできますよ!
イマージェンは操っているキャラと一心同体なので、HPを共有しています。
ずっと同じイマージェンで戦っていると疲れてしまうので、適度に他のイマージェンと交代させる必要があります。
様々な敵に対応できるように、たくさんのイマージェンを集めましょう!
久石譲さんの重厚なオーケストラ曲

二ノ国ではジブリ作品で数々の名曲を生み出した久石譲さんがメインで音楽を担当されました。
東京フィルハーモニー交響楽団によるフルオーケストラの演奏を聴きながらプレイできるなんて贅沢なゲームですよね!
メインテーマ、街の曲、フィールド曲、飛行時の曲、シズクのテーマが特に気に入りました♪
特に飛行時の曲はメインテーマをさらに勇ましい曲調にアレンジした迫力あるオーケストラ曲で、初めて聴いた時は興奮しましたよ!
主題歌の「心のかけら」も麻衣さんの透き通った歌声に癒やされました。
名曲揃いな分、サントラが未収録曲だらけなのが本当に残念です(泣)
海外のサントラはPS3版の追加曲も収録されているので羨ましい!
魔法指南書「マジックマスター」の作り込みがスゴい!

DS版「漆黒の魔導士」ではゲームに同梱されている本「マジックマスター」を開きながらプレイする必要がありました。
イベントで魔法を使用する時は本に描かれたルーンを下画面に描いて使用します。
斬新なアイデアでしたが、毎回本を開きながらプレイするのは手間が掛かり、持ち運びが不便という難点がありました。
PS3版「白き聖灰の女王」のマジックマスターはメニュー画面から閲覧する形式に変更されました。
一度覚えた魔法は□ボタンで魔法メニューを開いて使用するようになったので煩わしさはありません。
マジックマスターは一部の謎解きなどに使用します。
マジックマスターの内容はかなり本格的に作られているので、読みごたえがありますよ!
ズーム機能があるので読みやすかったです。
魔法指南書というだけあって魔法一つ一つに丁寧な解説が付いていますが、それだけではありません。
イマージェンやアイテムの図鑑、街の紹介、短い小説、アストラム言語の読み方など様々な内容が収録されているのでボリューム満点です!
レベルファイブ作品はプレイヤーをワクワクさせるのが上手いなぁ♪
最初は一部のページが欠けているので、世界中に散らばったページを全て集めてマジックマスターを完成させましょう!
えいゆうライセンスで冒険が快適に!

快適に冒険をするためには、サブクエストを積極的に請けるのがおすすめです!
サブクエストをクリアするとお金やアイテムが貰えますし、討伐依頼をこなせば経験値も稼げるでしょう。
更にスタンプカードにポイントが貯まっていき、10ポイント貯まると「えいゆうライセンス」と交換できるようになります。
ライセンスは移動速度が上昇するものや獲得経験値が増加するもの等、便利なものばかりなので、ポイントを貯めるためにサブクエストを受けたくなってしまいましたよ!
豊富な寄り道要素

二ノ国は寄り道・やりこみ要素も豊富に存在するので、長く楽しめますよ!
カジノ、闘技場、幽霊ミラントの謎解き、クリア後に追加されるクエスト等様々な寄り道要素が存在します。
時には寄り道をして息抜きするのも悪くないでしょう♪
不満点&気になったところ
一部のキャラクターボイスが棒読み

二ノ国で気になったのは一部のキャラの声が棒読みだということ。
メインキャラの声は本職の声優ではなく俳優の方を起用しているため、声優好きの僕としてはかなり気になってしまいました。
そんなところまでジブリっぽくしなくてもいいのになぁ…。
(他のレベルファイブ作品も俳優さんを起用していることがありますけどね)
ストーリーがやや難あり

二ノ国は死んでしまった母親を助けるために幼い少年が旅立つという王道なストーリーです。
しかし、唐突な展開・ご都合主義な展開もいくつも存在するのが惜しい!
母親が死んでしまうシーンも、オリバーと母親の日常の描写が少なすぎていまいち悲しむことができませんでした。
終盤に感動できるシーンが少しだけあったのが救いですけどね。
個人的にPS3版で追加された部分は蛇足に感じました。
DS版からカットされたイベントもいくつかあります。
特に空賊王ヘブルチとの空中戦や天上の街ヘイブンはPS3版にも入れて欲しかったです。
仲間キャラのAIがイマイチ

本作の戦闘システムは独特で楽しめたのですが、仲間キャラのAIがあまり良くないところが残念でした。
二ノ国の戦闘はリアルタイム要素があるため、操作キャラ以外は自動で戦います。
しかし、仲間キャラは意味もなく大技を使ってMPを無駄に消費したり、気づいたら戦闘不能になっていたりするので常に気を配らなければなりません。
中盤で号令が出せるようになってからは少しだけ改善されますけどね。
サブクエストをやること前提の難易度
本作はサブクエストをやらずにストーリーだけを追う場合はややキツめの難易度になります。
サブクエストをやれば経験値が入りますし、えいゆうライセンスで冒険が快適になるので積極的に受けましょう!
面倒だからサブクエストはやりたくないという方はイージーモードを選択するのも一つの手です。
まとめ

- ジブリのキャラクターデザインや音楽が好き
- 王道なRPGをプレイしたい
- ポケモンのようなモンスター集めが好き
- ストーリーの出来を重視する
- ボリュームが多すぎるゲームが苦手
二ノ国は美麗なグラフィック、重厚な音楽、独特な戦闘システム、豊富な寄り道要素など、RPGに欠かせない要素の殆どが高品質な作品です。
やりこみ要素が豊富にあるので、長く楽しむことができるでしょう!
ストーリーとキャラクターボイスにやや難がありますが、それを差し引いても本作は凄く楽しめました!
王道ファンタジーRPGを求めている方には是非プレイして頂きたいです!
現在ならPS4版とSwitch版が発売されてます。
画質やフレームレートを重視する方はPS4版を、携帯性を重視する方はSwitch版を購入すると良いでしょう!
プレイ時間:54時間
個人的評価:A
関連記事