
こんにちは、雪月あきら(@snowmoon0328)です。
今回は『ニーア レプリカント』のサウンドトラックをレビューしました。
レプリカントはMONACAの岡部啓一さんが作曲を担当されました。
このアルバムは個人的に数あるゲームサントラの中でもトップクラスで気に入ってますよ!!
異国感あふれる造語歌詞のヴォーカル曲やアコースティック楽器中心の楽曲が本サントラの魅力です。
ゲームをプレイした方ならクリア後にサントラが欲しくなること間違いなし!!
レプリカントはストーリーや演出が秀逸な作品なので、可能であればゲームをクリアしてから聴いて頂きたいです!
僕はレプリカントのストーリーにはとても感動させられたので、ゲームをプレイした後だと音楽を聴くだけで泣けます…。
製品情報
製品名:ニーア ゲシュタルト & レプリカント オリジナル・サウンドトラック
作曲者:
- 岡部啓一
- 石濱翔
- 帆足圭吾
- 西村隆文
発売日:2010年4月21日
レーベル:スクウェア・エニックス
ディスク枚数:2
曲数:43
非常にハイクオリティで泣けるサントラ!
造語歌詞のヴォーカル・コーラス曲
ニーアレプリカントは造語歌詞のヴォーカル曲が多く使用されてます。
村の曲からフィールド、ダンジョン、ボス戦、イベントなどあらゆる場面でヴォーカル曲やコーラス曲が流れるんです!
「ヴォーカル曲ばかりだとBGMとしては疲れない?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、異国感あふれるヴォーカル曲はニーアの荒廃した世界観にとてもマッチしていると感じました!
エンディング曲以外は造語歌詞なので邪魔にはならないでしょう。
キャラのテーマもヴォーカル曲です。
各キャラの悲しい運命や優しさを表現した儚い雰囲気のBGMがイベントシーンをより印象的なものにしていると感じました。
ニーアと仲間たちは深い絆で結ばれていることもあり、終盤のイベントでは涙腺を刺激されましたよ…。
ボス戦では荘厳なコーラス曲が多いです。
緊張感あふれるストリングスの演奏とコーラスで戦闘では熱くなれました!
特にラスボス戦のBGMはイベントシーンとバトルでのパートの使い分けが神がかってます!
オープニングムービーでも流れた「イニシエノウタ/運命」も、少年期・青年期共にとても盛り上がるバトルで流れるので特に気に入りました!
アコースティック楽器による演奏
ニーアレプリカントではエレキギターやシンセ系の音色はあまり使用されてません。
(全く無いわけではなく、ロボット山など過去の文明の名残りがある場所やイベントなどではシンセ音が使用されてます)
ピアノやストリングス、アコースティックギター、パーカッションを使用した曲が中心です。
ニーアの世界は文明が崩壊しているので、電子楽器は使わないようにしているのでしょう。
(DLCでは本編ストーリーと無関係のためか、追加BGMにエレキギターなども使用されてます)
好きな曲ベスト10!
サウンドトラックのブックレットには誰がどの曲のヴォーカルを担当されたかの記載がありませんでした。
そのためヴォーカル担当は僕の耳で判断しています。
間違っていたらごめんなさい。
また、「みんなで決めるゲーム音楽ベスト100まとめwiki」「音楽制作集団MONACAまとめWiki」も参考にさせて頂きました。
試聴リンクには音量調節機能がありません。
音量にはご注意下さい。
10位
愚カシイ機械
作曲:岡部啓一 ヴォーカル:Emi Evans
ロボット山のBGMです。
レプリカントのBGMでは珍しく電子音のような音色が使用されています。
ロボットが歩いているのをイメージさせる金属音は工場系ダンジョンにとてもマッチしていると感じました!
Emiさんの歌声は人間に整備されることがなくなったロボットの悲しみを表現しているのかもしれません。
9位
全テヲ破壊スル黒キ巨人
作曲:岡部啓一 & 帆足圭吾 ヴォーカル:中川奈美
少年期終盤に村が巨大なマモノに襲撃されるシーンで使用されました。
青年期でもボス戦のBGMとして使用されてます。
オーケストラ調のBGMが得意な帆足さんも作曲に参加されているだけあって凄い迫力!
重々しいストリングスの演奏と力強い多重録音コーラスが村襲撃時の絶望感を表現しています!
少年期では特に盛り上がるイベントで、バトルも苦戦したので印象に残りました。
8位
イニシエノウタ/デボル
作曲:岡部啓一 ヴォーカル:Emi Evans
村のBGMです。
アコースティックギターの音色とEmiさんの優しい歌声が心地良い曲です♪
普段はヴォーカルOFF版が流れているのですが、村の噴水広場で歌っているデボルさんに近付くとヴォーカルが挿入されるという演出がとても斬新でした!
あまり裕福な村ではないので、デボルさんの歌声で村の住人を癒やしているのかもしれません。
7位
ヨナ/Ver.ピアノ
作曲:岡部啓一
ヨナのテーマであり、エンディング曲のピアノアレンジです。
イベントシーンや終盤の村のBGMなどに使用されてました。
その悲しげな曲調はヨナの儚さを表現しているのでしょう。
6位
エミール/犠牲
作曲:岡部啓一 & 石濱翔 ヴォーカル:TOKYO FM BOYS CHOIR
エミールのテーマです。
仮面の王のイベントなどでも使用されました。
ボーイソプラノとストリングスによる悲しい曲調が特徴です。
キャラのテーマとしてはとても悲壮感のある曲ですが、エミールの悲しい過去を考えるとこの曲調も納得です。
終盤でエミールが仲間を守るために戦うシーンは涙なしでは見られません…。
5位
Ashes of Dreams / Nouveau-FR Version
作曲:岡部啓一 & 帆足圭吾 ヴォーカル:Emi Evans
Bエンドの曲です。
何故Bエンドの曲をランクインさせたのかというと、Bエンドが一番泣けたからです。
感動したことを表すために「泣ける」と書くことはありますが、このエンディングはガチ泣きしました…。
あのキャラに救いがあって良かったです。
イントロのピアノを聴いただけで涙腺が刺激されてしまいます(涙)
ヴォーカルが入るまでが長いですが、喪失感あるエンディングムービーを考えるととてもマッチしていると感じました。
4位
光ノ風吹ク丘
作曲:岡部啓一 ヴォーカル:Emi Evans
フィールドのBGMです。そして羊狩りのテーマ。
レプリカントの曲の中では明るい曲調で、初めてフィールドに出た時はとても開放感が得られました!
高音のピアノ部分やドラムのリズムが特に心地良いです♪
Emiさんの歌声がフィールドの広大さを感じさせてくれ、「これから壮大な物語が始まるんだ!」とワクワクさせられましたよ!
3位
カイネ/救済
作曲:岡部啓一 & 石濱翔 ヴォーカル:Emi Evans
カイネのテーマ曲です。
ロボット山の兄弟のシーンでも使用されました。
Emiさんの歌とピアノがメインの穏やかな曲です。
普段は乱暴な言葉遣いのカイネですが、とても優しさを感じられる曲調です。
本当は優しい心を持っているカイネにこれほど相応しい曲はないでしょう。
この曲は続編のオートマタでもあるサブイベントで原曲が使用されます。
2位
魔王
作曲:岡部啓一 & 帆足圭吾 ヴォーカル:中川奈美
ラスボス戦のBGMです。
荘厳なコーラスと重厚なオーケストラ調のおかげでラスボス戦ではテンション上がりまくり!
静かなパートはイベントシーンで流れ、激しいパートはバトルで流れます。
ラスボスとの対峙から止めの一撃まではずっとこの曲のメロディが流れるのですが、パートの使い分けでラスボスの感情を上手く表現していると感じました!
荘厳なBGMですが、シチュエーションも相まってとても泣けるBGMです…。
激しいパートはラスボスの絶望感、最後に流れるオルゴールバージョンは大切な者を守れなかった悲しみと生きる意味を見失い戦意を喪失したことを表現しているのでしょう。
オルゴールバージョンはDLCの曲が収録されたサントラ
「ニーアゲシュタルト&レプリカント/15 Nightmares&Arrange Tracks」に収録されてます。
1位
イニシエノウタ/運命
作曲:岡部啓一 ヴォーカル:Emi Evans
オープニングムービーや少年期ラストのバトル、ラスボスの一つ前のボス戦で流れるBGMです。
続編のオートマタでもアレンジ版が流れるので、ニーアのメインテーマポジションの曲と言っても良いでしょう。
Emiさんの歌声はもちろん、ストリングス、ギター、パーカッションの演奏も運命に抗う力強さを感じられて素晴らしい!
特に少年期での使われ方が印象的でした。
強敵との戦いで魔法を奪われてしまう絶望的な状況ですが、それでも運命に抗って戦うシチュエーションにマッチしているんです!
「我はこやつらと共に戦う、そう決めたのだ!」という白の書の台詞の後、この曲のイントロが流れるのが最高に熱い!!
青年期でもあるボスとの戦いで使用されます。
戦いたくない相手と戦わなければならない悲しみ、永い時間を生きる運命を背負わされたあのキャラの悲しみを感じられました。
あのキャラとの決着にこれほど相応しい曲はありません!
まとめ
- 神秘的なヴォーカル曲が聴きたい
- アコースティックミュージックが好き
- エンディングで泣いた
ニーアレプリカントは個人的に最も泣けた作品です。
ストーリーのクオリティの高さももちろんですが、やはりこの素晴らしくクオリティの高いBGMとの相乗効果でより感動できる作品になったのでしょう!
「ヴォーカル曲を多用するのはゲーム音楽としては邪道だ!」というこだわりが無い方なら、ゲームクリア後はサントラが欲しくなることは間違いありません!
名曲揃いなのでサントラ単体でも満足できるとは思いますが、ゲームの演出との相乗効果をぜひ味わって頂きたいです!
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