
こんにちは、雪月あきら(@snowmoon0328)です。
今回はスーパーファミコンの名作RPG
『MOTHER2 ギーグの逆襲』の感想を書きました!
このゲーム、ハッキリ言ってかなりの名作です!!
マザー2はアメリカ映画のような世界観が特徴で、超能力を持った少年ネス達の物語が描かれます。
他のRPGにはない独特な雰囲気に引き込まれてしまいました!
個性的なキャラが多くて笑えるシーンもありますが、一方でトラウマとなる怖いイベントも…。
現在ならWiiUかNew3DSがあればプレイ可能です。
僕はGBA版とWiiUのバーチャルコンソール版をプレイしました!
- 超能力を持った少年たちの物語
- アメリカ映画のような世界観
- ドラムロール式HPが特徴のフロントビューバトル
目次
作品情報
製品名:MOTHER2 ギーグの逆襲
対応機種:
- スーパーファミコン
- ゲームボーイアドバンス(MOTHER1+2)
- Wii U(バーチャルコンソール)
- Newニンテンドー3DS(バーチャルコンソール)
※赤字は筆者がプレイしたバージョン
ジャンル:RPG
発売元:任天堂
開発元:APE、HAL研究所
発売日:1994年8月27日
CERO:A
評価点
古き良きアメリカのような世界観

マザー2は昔のアメリカ映画のような独特の雰囲気があります。
初代の頃から『グーニーズ』や『スタンド・バイ・ミー』等、様々な名作映画の影響を受けている作品です。
よくある西洋ファンタジーのRPGと比べると異質なところもありますが、それゆえに唯一無二の魅力を持っていますよ!
糸井重里さんによる独特なテキストと感動的なストーリー

有名コピーライターの糸井重里さんによるユーモア溢れるテキストによって、独特な雰囲気を出しています。
そのためメインキャラだけでなく、モブキャラも印象に残っているキャラが多いです!
思わず突っ込みたくなってしまうことも(笑)

一方で「ハッピーハッピー村」や「ムーンサイド」のように狂気を感じる場面も…。
ホラーっぽい要素があるところもマザー2の魅力です!
ラスボス戦はトラウマ…。

ストーリーの流れは、パワースポット巡りをしてメロディを集め、悪と戦うための力を身につけていくという王道なものです。
要所要所で印象に残るイベントが待っているので、最後までダレることなく楽しめましたよ♪
ネス達の冒険を支えてくれる個性的なキャラクター達との出会いも本作の魅力です!
終盤のあるイベントシーンは音楽も相まってとても感動しました!
ラスボス戦の演出も胸が熱くなること間違いなしですよ!
最後までプレイすれば、きっとあなたの想い出に残るゲームとなるでしょう♪
魅力的なキャラクター

マザー2では幼い子どもたちの冒険が描かれています。
パーティキャラは喋るシーンが少なめですが、どのキャラも見せ場がありますよ!
喋るシーンが少ない分、どんな会話をしながら冒険しているのかを想像する楽しみもあります♪

最悪の隣人ポーキーは自己中な性格でとても嫌なヤツです!
事あるごとにネス達の邪魔をしてくるんです。
しかし、ネスに構ってもらいたくてちょっかいを出していると思える部分もあるのでなかなか憎めませんでした。

トンズラブラザーズは悪い支配人に騙されてお金に困っているバンドグループです。
旅の途中でネス達が助けることになります。
彼らは義理堅い性格で、時にはネス達を助けてくれる頼もしい一面も!

マスコットキャラの「どせいさん」は独特なフォントで喋るのが特徴です!
独特な見た目がかわいいですよね♪
実は彼らには意外な特技が…。

ジェフの親友「トニー」はジェフのことが大好きなようです。
ただ、好きすぎて危ない気配を感じることも(汗)
温かみのあるドット絵

マザー2のドット絵は描き込み自体はそれほど細かくないものの、温かみがあってポップな世界観にマッチしています♪
キャラは一人ひとりが個性的なグラフィックなので、見分けがつきやすいところも好感が持てるポイントです!
敵も個性的なデザインのキャラばかりですよ!
素晴らしくクオリティの高いBGM

BGMはとても豊富で、どの曲もハイクオリティですよ!
町のBGMは全て専用の曲で、その町の雰囲気にマッチした曲が流れます。
戦闘曲もとても種類が多く、敵の種類によってBGMが変わります。
ポップな曲からロック、テクノなど様々な曲で冒険やバトルを盛り上げてくれますよ!
音質もSFCソフトとは思えないほど良いと感じました!
ベースやドラムの音色が心地良いです♪
特にラスボス1戦目のBGMはSFC音源とは思えないほどの迫力ですよ!!
緊張感のあるバトルシステム

本作のバトルシステムは昔のドラクエのようなフロントビューのターン制バトルです。
ドラクエと違うところはドラムロール型のHP表示!
ダメージを受けるとドラムロールが回転し、徐々にHPが減っていきます。
一気に0にならないので、致命的な大ダメージを受けてもHPが0になる前に回復技やアイテムを素早く使えば間に合うのです!
HPが0になる前に猛攻撃を行って戦闘を終わらせるという手もありますよ!
このシステムがあるからか、本作では強力な攻撃をしてくる敵が多いです。
緊張感のあるバトルが味わえますよ!
ゲームバランス自体も基本的には良好です。
弱いパーティキャラはいないので、どのキャラも活躍できますよ!
ペンシルロケット20のようなバランスブレイカーも少しだけありますが…。
快適なシンボルエンカウント

マザー2はシンボルエンカウントを採用しています。
本作のエンカウントシステムは快適ですよ♪
何故なら、弱い敵は逃げてくれるから!
現在では同じようなシステムを搭載しているRPGもありますが、発売当時は珍しかったのではないでしょうか?
さらに、弱い敵と接触すると戦闘が一瞬で終わるところも嬉しいポイント!
もちろん経験値も手に入ります。
強敵になかなか勝てない場合は、あえて敵が弱いエリアに戻って大量に敵を倒して経験値を得るというテクニックも!
独特なシステムの数々

上記以外にも独特なシステムが存在します。
マザーシリーズではお金は敵を倒しても直接手に入れることはできません。
お父さんが振り込んでくれたお金を、キャッシュディスペンサーからカードで引き出す方式です。
預けることもできるので、必要な分だけ持つようにすれば全滅した時のリスクを抑えることができますよ!
(全滅すると所持金が半分になりますが、預けている分はそのままです)
本作では様々な人物に電話をすることができます。
パパに電話すればセーブとレベルアップに必要な経験値の確認ができ、ママに電話すればホームシックを治すことができます。
運送屋に電話すればグッズを預けたり届けてもらったりでき、ピザ屋ならデリバリーを利用することもできますよ!
回復アイテムはハンバーガーやお菓子などの食べ物です。
調味料を持っていれば自動で使用して、相性の良い組み合わせなら回復力をアップさせることができます。
調味料は安価なので、お金を節約したいときにも役に立ちますよ!
ただし問題点も…。
次にどこに行けば良いのか分からなくなった場合は、ヒント屋さんにお金を払えばヒントを貰えます。
おかげであまり迷うことなくストーリーを進められました!
特定のポイントに行くと天才写真家が写真を撮ってくれます。
写真は旅の思い出となるので、撮影スポットを探して積極的に撮ってもらいましょう!
不満点&気になったところ
アイテムを持てる数が少ない

本作は各キャラクターごとにアイテムを持つシステムなのですが、一人あたりの持てる数が少ないです。
せっかくの調味料システムもこれが原因で中盤以降はあまり利用しませんでした。
特にネスは預けられないアイテムが3つあるので、アイテム欄を圧迫してしまいます。
装備品で4つの枠を使うので、他のアイテムを持てる数がとても少なく感じるでしょう。
個人のアイテム欄とは別に重要アイテムの欄が欲しかったです。
移動速度が遅い

町のマップはなかなか広く作り込まれているのですが、本作は移動速度が遅いのが難点。
町を一回りするのが大変でした。
自転車もありますが操作に少しクセがあり、ひとりの時でないと乗れません。
一時的に移動速度を上げる「スキップサンド」という消費アイテムもありますが、ダッシュ機能をつけて欲しかったです。
本作はシンボルエンカウントなので、ダッシュがあると敵から逃げるのが簡単になってしまうという理由があったのでしょう。
それならダッシュしたら敵が追いかけてくるスピードも上がるようなシステムにすれば良かったのではないかと思います。
プーの装備に関する問題点

最後に仲間になる「プー」は専用装備以外を装備すると、ステータスがダウンします。
そのことに関する説明が無いので、知らないと低いステータスで戦うことになってしまうでしょう。
更に、彼専用の武器はあるダンジョンに出現する敵から手に入れるしかありません。
落とす確率は非常に低いですし、そのダンジョンはボスを倒すと敵が出現しなくなります。
運が悪いとそのダンジョンで数時間足止めされてしまうでしょう。
僕はバーチャルコンソール版の保存機能を利用して
- 目的の敵のすぐ近くで「まるごと保存」
- メニュー画面を開く(これをやらないと落とす確率が変わりません)
- バトル(ジェフの「チェック」を利用)
- 落とさなかったらセーブしたところからやり直し
を1時間ほど繰り返したのですが、それでも落としませんでした(泣)
バーチャルコンソール版の便利機能を利用してもこれなのですから、SFC版やGBA版で粘っていた人は相当大変だったと思います。
幸いプーは武器が無くてもそこそこ戦えるキャラなので、僕は諦めました(汗)
まとめ

- アメリカ映画のような雰囲気が好き
- 緊張感のあるバトルシステムが好き
- ストーリーを重視する
- 狂気を感じるシーンが苦手
- 子どもだけのパーティが嫌
独特なシステムの数々と印象的なキャラクター、SFCソフトとは思えないクオリティのBGM、感動的なストーリー等、あらゆる要素が高水準の傑作RPGです!
それだけにクリアした時の喪失感は半端なかったですよ(涙)
キャラやストーリーを重視する方、アメリカ風の世界観が好きな方には特にオススメのRPGです!
プレイ時間:23時間
個人的評価:S