ひぐらしのなく頃に粋【レビュー】PS2版とDS版のシナリオをフルボイスで完全収録!

ひぐらしのなく頃に粋

こんにちは、雪月あきら(@snowmoon0328)です。

今回は有名同人ゲーム「ひぐらしのなく頃に」のコンシューマー向けリメイク作品、
ひぐらしのく頃に粋」の感想を書いていきます。

 

ひぐらしはこれまでにもPS2とDSでリメイク版が発売されていて、本作はその両方のシナリオが収録されています。

まさにコンシューマー向けひぐらしの集大成と言えるボリュームですよ!

 

僕はこれまでに原作(祭囃し編まで)とDS版(第二巻まで)をプレイし、本作はPS3版をプレイしました。

原作やDS版と比較して感想を書いていきます。

作品情報

製品名:ひぐらしのなく頃に粋

対応機種:プレイステーション3、プレイステーション・ヴィータ

ジャンル:サスペンスアドベンチャーノベル

発売元:加賀クリエイト、エンターグラム

開発元:アルケミスト

発売日:2015年3月12日(配信再開:2017年4月3日)

CERO:D

 

画像出典:4Gamer.net

評価点

大ボリュームのシナリオ

ひぐらしのなく頃に粋 シナリオ選択

ひぐらしのなく頃に粋は原作のシナリオだけでなく、PS2版とDS版のオリジナルシナリオもフルボイスで完全収録されてます。

シナリオは全部で19本!

ひぐらしの世界にどっぷりとハマれるでしょう!

 

僕は重要なシーン以外はある程度ボイスを飛ばしてプレイしていたのですが、それでも全てのシナリオを読み終えるまで200時間も掛かりました!!

ボイスを一切飛ばさずに読めばさらに掛かるでしょう!

(初回の共通ルートと鬼隠し編、綿流し編はボイスを飛ばさずにプレイしました)

 

鷹野三四 富竹ジロウ

原作のシナリオは「鬼隠し編」から最終話の「祭囃し編」、そして祭囃し編の後日譚「賽殺し編」までを収録!

設定がとても細かく練られているので、読みながら考察するのが楽しいシナリオですよ!

 

原作には選択肢がありませんが、コンシューマー版では共通パートなどで選択肢があり、シナリオが分岐します。

「綿流し編」「目明し編」「罪滅し編」は原作には無いifルートもありますよ!

「暇潰し編」は選択を間違えると死亡することも…。

 

公由夏美 牧村珠子

PS2版とDS版のオリジナルシナリオは原作ファンの方には賛否が分かれますが、僕は楽しめました!

特にDS版で追加されたシナリオはどれも好きです!

漫画版が原作の「鬼曝し編」を元に描かれた「染伝し編」と「影紡し編」は漫画版からシナリオを膨らませており、原作のシナリオにも劣らない出来だと感じました。

特に「影紡し編」終盤の展開は、僕にとっても考えさせられるシーンがあったので感動できました!

魅力的なキャラクター

部活シーン

ひぐらしのキャラクターはみんな強烈な個性を持っていて魅力的ですよ!

特に部活メンバーはどのキャラも明るくて仲間想いです!

主人公たちを支える大人たちも魅力的なキャラばかりですよ!

 

しかし、部活メンバーはみんな明るい性格にみえますが、どのキャラも辛い過去を背負って生きています。

キレイな部分だけでなく、心の闇も描いているからこそキャラの魅力が際立つのだと感じました!

過去を乗り越えようと頑張るからこそ応援したくなります!

 

南井巴 大石蔵人 赤坂衛

DS版で追加された垣内のシナリオに登場するキャラクターも魅力的です!

僕は本来原作にいないオリジナルキャラが活躍するような展開はあまり好きではありません。

しかし、キャラ一人ひとりの心理描写が丁寧に描かれているので、ほとんどのキャラを好きになれました!

 

特にオリジナルキャラクターの「南井 巴」はとても好きになれたキャラです!

男勝りな性格ですが、事件を解決しようと頑張る姿勢や、夏美や渚への思いやりに好感が持てました!

とても有能なキャラですが、苦悩やピンチもしっかりと描かれています。

良質なシナリオをフルボイスで楽しめる!

罪滅し編 竜宮レナ

ひぐらし粋では全てのシナリオをフルボイスで楽しむことができます。

DS版でボイスが無かった部分やTIPSも全てフルボイスなのでボイスの量は半端無いですよ!

声が付いたことで、日常シーンの賑やかさ、緊迫したシーンの緊張感、熱いシーンの興奮がパワーアップしました!

 

特に原作シナリオの後半は熱いシーンが多いので、フルボイスで楽しめるのは大きな利点です!

各キャラクターのキャストはとても豪華で、原作のイメージにピッタリですよ!

名曲揃いのヴォーカル曲とBGM

ヴォーカル曲もPS2版とDS版の曲を全て収録しています。

(目明し編のED曲「you」は別バージョンです。)

ひぐらしのヴォーカル曲は名曲揃いで捨て曲はありません!

新曲も追加されましたよ!

 

BGMもPS2版の5zizzの曲に加え、原作のdaiさんとpre-holderさんの曲も収録されてます。

どの曲も作品の雰囲気にマッチしているので、物語を盛り上げてくれますよ!

主題歌のインストアレンジも素晴らしいですよ!

原作版「ひぐらしのなく頃に奉」の新シナリオで使用されたBGMとヴォーカル曲も少しだけ収録されており、こちらも名曲揃いです!

豊富なイラスト

お持ち帰り

シナリオが19本あるので一枚絵の量も豊富です。

ひぐらし粋ではPS2版とDS版のイラストだけでなく、厚塗り風に描かれたイラストも何枚か追加されました。

 

メディア・ビジョン制作の背景イラストも作画ミスを除けばクオリティが高いです!

イラストを効果的に使用したオープニングムービーは必見ですよ!

クイズオヤシロショック

ひぐらしに関わるクイズが出題されます。

ひぐらしの知識を問われるので、自分こそが生粋のひぐらしファンだと言う方は挑戦してみて下さい!

高レベルの問題は余程のひぐらしマニアじゃないとキツいかも!?

 

クリアするとロックが掛かっているシナリオを開放することもできます!

しかし、この方法でシナリオを進めるとTIPSが入手できていない関係でバッドエンドになるシナリオがあります。

あくまでクイズはオマケ程度に考え、シナリオを読んでロックを解除した方が良いですよ!



不満点&気になったところ

序盤の日常パートが原作以上の長さ

れなぱん

CS版では原作の「鬼隠し編」「綿流し編」「祟殺し編」の日常パートを一つにまとめており、選択肢によってルートが変わるようになっています。

原作にはないシーンもあるので日常パートがかなり長く感じました。

ゲーム性を持たせる為に選択肢を追加した弊害でしょう。

原作は選択肢が無いので丁度良い長さなのですが…。

 

日常パートで部活メンバーの微笑ましいやりとりがあるからこそ、惨劇パートのショックが大きくなるんですけどね。

それに日常パートには伏線がいくつも張られているので、ボタン連打で流さずに読んで頂きたいです。

BGMの使い方がイマイチ

原作のBGMがほとんど使用されない出題編(暇潰し編まで)ではシリアスなシーンで「連鎖する流転」という曲ばかり使用されます。

良い曲なのですが、使用頻度が高すぎるせいで飽きてしまいました。

曲数が豊富なのですから、もっと別の曲も流して欲しかったです。

 

原作のBGMが流れるようになる解答編(目明し編以降)も一部の曲は使い方が原作と異なるところがありました。

問題ない改変もあるのですが、ヴォーカル曲を挿入歌として使いすぎだと思いました。

特に「祭囃し編」はある印象的なシーンで、原作では「ふたり、ひとり。」というピアノ曲が流れるのですが、
粋ではこのシーンはヴォーカル曲「ただ長るるままに」に変更されたので印象が変わってしまいました。

原作のシナリオはBGMの使い方を原作に近づけて欲しかったです。

 

原作は作曲者が多くフリー音源も使用しているため、全ての原作曲が収録されないのは仕方が無いとは思います。

それでも原作の解答編以降、大半のBGMを担当されたdaiさんの曲だけでも全曲収録して欲しかったです。

「皆殺し編」終盤のあるシーンでは原作だと「虚」というBGMが使用されるのですが、本作にはこのBGMは未収録なので印象がかなり変わってしまいました。

あのシーンは「虚」じゃないと!

ホラー演出が原作から劣化

くけけけけ

本作は原作と比べるとホラー演出がイマイチであまり恐怖感が出せてないと感じました。

BGMや効果音をもっと上手く使えば恐怖感を出せていたでしょう。

ただ、ホラー系の効果音も全体的に音が軽く、原作のものと比べると怖さが足りないです…。

 

特に有名な「くけけけけ」のシーンは原作やDS版の画面いっぱいに文字が表示される演出から、音声とイラストだけに変更されたので恐怖感がかなり薄れました。

どう考えても改悪です!

 

「嘘だッ!!!」のシーンもDS版と比べると、目をアップにする演出やセリフの後に鳴る効果音が無くなったので迫力がなくなってしまいました。

CERO:Dなのに規制が過剰すぎる

北条沙都子

コンシューマー版ひぐらしは、残酷なシーンがマイルドになっていたりカットされていたりします。

特に祟殺し編は虐待の描写がかなりマイルドになっているため、原作と比べると主人公に感情移入しづらくなってしまいました。

祭囃し編のあるキャラの過去編も大幅にカットされてます。

ただ、原作のあの描写は残酷すぎるので仕方がない部分ではありますが…。

なお、漫画版だと原作で伏せ字だった部分もしっかり描写している模様。

 

規制する必要が無いただの悪口レベルの言葉まで別の言葉に差し替えられてしまいました。

「デブ」→「重量オーバー」

「変態」→「すけべぇ」

「鬼婆」→「バァさん」

「狂人」→「異常者」(PS2版は「変人」だったらしいのでマシになりましたが…。DS版はどうだっけ?)

 

他にも規制された言葉やシーンは数多く存在します。

修正し忘れてそのままになっているところもあるので、規制するにしても中途半端だと感じました。

「憑落し編」と「盥回し編」でのネタバレ

沙都子

「憑落し編」は出題編の位置にありますが、ラストにひぐらしのストーリー全体に関わる重大なネタバレがあります。

ストーリーの内容的にも目明し編と罪滅し編の間に入れるべきだと思いました。

(PS2版では目明し編をクリアしないと読めないようです。)

 

「盥回し編」は最初に到達する可能性がそこそこ高いのですが、原作序盤のシナリオに関するネタバレがあります。

原作シナリオ「鬼隠し編」「綿流し編」「祟殺し編」をクリアしないと読めないようにして頂きたかったです。

「宵越し編」の問題

宵越し編 八重 魅音 彰

漫画版では「乙部彰」が主人公でしたが、本作では「荒川龍ノ介」の視点で物語が進んでいきます。

しかし、他のキャラには立ち絵があるのに荒川には立ち絵がありません。

そのため、漫画版を読んでいないとどんな外見なのか分からないのです。

仮にも主人公なのに…。

祭囃し編でチョイ役のキャラに立ち絵を追加する余裕があるのなら彼の絵を追加して欲しかったです。

(コンシューマー版「ひぐらしのなく頃に奉」で荒川の立ち絵が追加されました!)

 

また、荒川のキャラ自体も漫画版と比べると怒りっぽい性格に改悪されてしまいました。

ストーリー後半ではマシになりますが、前半はイライラしているシーンが多いのであまり好きになれませんでした。

これなら漫画版と同じく乙部が主人公で良かったです。

漫画版にはいなかった新キャラ「反町美雪」と絡ませるために、年齢が近い荒川を主人公にしたのだとは思いますが…。

 

その美雪も魅音並に敵を圧倒するシーンやあるキャラに説教するシーンにメアリー・スー的なものを感じたので好きになれませんでした。

原作にいないキャラでも巴ちゃんは好きになれたのに…。

まとめ

古手梨花

ひぐらしの世界観を堪能したい方やボリュームを重視する方にはオススメのノベルゲームです!

しかし、BGMの使い方とホラー演出の弱さは気になりました。

ひぐらしには重要な要素なのでそこは頑張って欲しかったです。

原作をプレイしたことがあると気になる点がいくつか出てきてしまうかもしれません。

 

原作と比べながらレビューしたので演出面での不満点を多く書いてしまいましたが、熱いシーンや泣けるシーンは声優さんの演技のおかげでパワーアップしていますよ!

今からプレイされるのであれば、さらにシナリオが追加された完全版
「ひぐらしのなく頃に奉」の購入をオススメします!

 

プレイ時間:200時間

個人的評価:B

 



ABOUTこの記事をかいた人

雪月あきら

ゲームブログ「ゲーム戦士の足跡」管理人。 仕事中もゲームとブログのことばかり考えているヌルゲーマー。 好きなゲームのジャンルはRPG、アクション、アドベンチャー。 萌え系の作品も硬派な作品も子ども向けの作品も好きです! ゲーム以外の趣味はアニメ観賞と読書。たまに絵も描きます!