FFCCシリーズ第三弾
『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム』(EoT)のレビュー記事です。
EoTは前作『リング・オブ・フェイト』(RoF)をベースに制作された作品です。
本作の主人公は固定ではなく、初代のように好きな種族を選択する形式になりました。
やりこみ要素は前作からさらに強化されてますよ!
本作はニンテンドーDS版だけでなく、Wii版も発売されました。
僕がプレイしたのはDS版のみです。
- RoFをベースにシステムをブラッシュアップ
- 主人公は初代のように好きな種族を選択可能
- 自由度とやりこみ要素は前作から大幅にパワーアップ!
目次
作品情報
製品名:ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム
対応機種:ニンテンドーDS、Wii
ジャンル:アクションRPG
発売・開発元:スクウェア・エニックス
発売日:2009年1月29日
CERO:A
画像出典:FINAL FANTASY CRYSTAL CHRONICLES NEWS
現在は初代FFCCのリマスター版の公式サイトに置き換わっているため、本記事で引用させて頂いている画像は公開終了しています。
評価点
自由度の高さ

EoTの主人公は4つの種族から自由に選択でき、名前も自分で付けられます。
仲間キャラも冒険者ギルドで同じように作成することができるので、全員同じ種族にすることもできますよ!
RoFのマルチプレイモードのように髪の色も変更可能です。
前作RoFは種族ごとに使用する武器が固定でしたが、本作は自由です。
種族ごとに得意武器が設定されてますが、それでも好きなキャラで好きな戦い方ができるのは魅力的に感じました!
前作の武器に加えて初代FFCCの武器である槍とラケットが復活したので、どの武器で戦おうか迷ってしまうでしょう!

メイキングキャラだけでなく、傭兵を雇うこともできます。
雇う為には条件をクリアする必要がありますが、その分強力ですよ!
クリスタルをめぐるストーリー

ストーリーは丁寧で分かりやすいと感じました。
村の女の子の病気を治すために主人公は街へ向かいますが、そこから大きな運命の流れに巻き込まれていくことに…。
謎の少女「シェルロッタ」は可愛らしいですが、主人公を導いてくれる重要な存在です。
主人公に対する愛を感じることができるでしょう!
クリスタルやシェルロッタの謎が気になってストーリーを一気に進めたくなるでしょう!
前作ほどではありませんが、重い展開も…。
民族音楽風のBGM

EoTも音楽は谷岡久美さんが担当されました。
初代FFCCのような民族音楽風のBGMが多めなので、初代ファンの方には特に馴染む音楽でしょう!
生演奏ではないものの、DS音源で奏でられる民族音楽風BGMも味がありますよ!
本作もダンジョンやボス戦のBGMに好みの曲が多かったです。
メインテーマであるフィールドBGMや、のどかさを感じられる村のBGMもお気に入り♪
AIが前作よりも賢くなった

前作RoFは仲間があまり攻撃してくれなかったり、魔法を使えるアビリティを装備したら魔石を消費しまくったりとAIがイマイチでした。
本作EoTは仲間キャラも積極的に攻撃してくれるようになり、魔法の使用頻度も設定できるようになりました。
魔法は魔石ではなく、MPを消費して使用するようになったのでAIにも使わせやすくなりましたよ!
MPはセーブポイントに触れれば全回復しますからね!
前作以上に凝ったダンジョンのギミック

ダンジョンは前作以上に仕掛けが豊富で攻略しがいがありますよ!
前作の仕掛けだけでなく、池を凍らせる樽、魔法を放つ本など様々です。
その分難易度も高くなっているため、パーティに二段ジャンプができるセルキー族を一人は入れておくと良いでしょう。
なお、本作ではRoFのようにアイテムを積み上げて仕掛けをショートカットすることはほぼできなくなってます。
程よい戦闘の難易度

EoTのバトルは、簡単すぎず難しすぎない丁度良いバランスだと感じました。
どの種族を選択しても楽しめるでしょう!
それでも物足りない場合は、クリア後にハードモードで最初からプレイ可能です。
ハードモードをクリアすれば、ベリーハードにも挑戦できますよ!
それをクリアすればさらなる高難度に挑戦でき、それをクリアすれば(ry
本作のモンスターは物理攻撃や魔法攻撃が効かない敵がいるので、前作以上に攻撃を使い分ける必要があります。
物理攻撃でゴリ押しな戦闘にならないところが面白いと感じました!
装備のカスタマイズ性アップ!

EoTは装備を鍛えることができます。
ジュエルでアビリティを自由に着脱することもできるようになりました。
本作も装備でキャラの見た目を変更可能です。
装備の種類も前作から増加してますよ!
見た目は好みだけど性能がイマイチな装備もやりこめば強化できるところは嬉しかったです!
Wi-Fiを使ったマルチプレイ(現在は終了)

現在はできませんが、発売当時はWi-Fiを利用してマルチプレイをすることができたんです。
遠く離れた所にいる人と協力してプレイできるのは、携帯ゲーム機の進化を感じられました!
セーブポイントでいつでもシングルとマルチを切り替えられます。
不満点&気になったところ
処理落ちが多い

EoTはAIが強化されたりダンジョンのギミックが強化された影響か、前作よりも処理落ちが発生しやすいのが難点です。
Wi-Fiのマルチプレイに最適化した影響もあるでしょう。
RoFと同様にDSソフトの中ではかなり綺麗な3Dグラフィックなので仕方がない部分ではあります。
前作の使い回しが多い

街の人たちのグラフィックはRoFの使い回しが多いです。
メイキングキャラのグラフィックも前作のグラフィックを微修正しただけに見えました。
装備品のグラフィックも使い回しが多いです。
システム面も操作はRoFとあまり変わらないので、新鮮味はやや薄めです。
それでもAIの強化や装備のカスタマイズ性アップによりやり応えはアップしてますけどね!
ダンジョンの仕掛けがシビア

ダンジョンの仕掛けが増えたのはとても良いことですが、前作と比べるとかなり攻略難易度が高いです。
本作は移動床や浮遊床などジャンプを要求される場面が多く、落下ポイントも多いです。
十字ボタン設定があるとはいえ、基本的に斜め視点なので上手くジャンプできずに落下してしまうことが何度もありました(汗)
前作のようにアイテムを積み上げて仕掛けをショートカットすることがほとんどできなくなったのも残念です。
ショートカットできるのもどうかと思いますが…。
AIはまだ改善すべき点が多い
AIは前作と比べれば大分良くなりましたが、それでもまだ問題点は多いと感じました。
敵の攻撃を避けてくれなかったり、ダンジョンの罠に引っかかったり、落下したりと様々です。
本作からプレイした方は「これで前作よりも良くなっているのか?」と思ってしまうかも…。
これでもRoFと比べればはるかにマシなんです(汗)
まとめ

- 自由度の高さを求める
- やりこみ好き
- ダンジョンの仕掛けを解くのが好き
- ギミックが多いダンジョンが苦手
- 処理落ちを気にする
システム面は前作『リング・オブ・フェイト』からパワーアップし、自由度が上がりました。
特にAIが強化されたことで、シングルプレイでも更に楽しめるようになったのは嬉しいポイントです。
前作以上にやりこみが楽しい作品ですよ!
装備のデザインも増えているので、自分好みの服装に着せ替えてしまいましょう!
処理落ちがやや気になりますが、それを差し引いても名作と言えるソフトでしょう。
長くあそべるDSソフトを探しているのであればとてもオススメできる作品です!
前作同様に中古ショップで安価で売られていることがありますよ♪
プレイ時間:16時間
個人的評価:A
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