こんにちは、雪月あきら(@snowmoon0328)です。
やりこみ要素が売りのシミュレーションRPG『魔界戦記ディスガイア』の感想を書きました!
ディスガイアはPS2で発売された人気シミュレーションRPGです。
後にPSP、DS、PCに移植されました。
僕はPS2版とPSP版をプレイしたことがあります。
どちらも100時間以上プレイするほどハマりました!
今回レビューするのはPSP版(通常版)です。
廉価版の『通信対戦はじめました。』も発売されましたが、僕は通常版を発売日に購入しました。
- 自由度の高い育成システム
- キャラを投げたりと自由度の高いバトルシステム
- 笑いあり、涙ありのストーリー
目次
作品情報
製品名:魔界戦記ディスガイア PORTABLE
対応機種:
【オリジナル版】
- プレイステーション2
【移植版(追加要素あり)】
- プレイステーション・ポータブル
- ニンテンドーDS(魔界の王子と赤い月)
- Windows(Steam)
【リマスター版(Refine)】
- プレイステーション4
- ニンテンドースイッチ
※赤字は筆者がプレイしたバージョン
ジャンル:シミュレーションRPG
発売・開発元:日本一ソフトウェア
発売日:2006年11月30日
CERO:A
画像出典:公式サイト、魔界戦記ディスガイア PORTABLE(通常版)
PSP版で追加された要素

- ifストーリーのエトナ編
- 強敵と戦えるエクストラステージ
- アイテム界のBGMを変更できる「音楽屋」
- ボイスが無かったシーンにキャラクターボイスを追加
- 最大ダメージや敵撃破数などを閲覧できる「記録屋」
- メイキングキャラやモンスターのデータを閲覧できる「魔界図鑑」
- PS2版にあったバグの修正
廉価版ではさらに通信対戦と戦闘演出のON・OFFが追加されました。
特に戦闘演出をカットできるようになったのはテンポの上昇につながります。
今から購入されるのであれば廉価版かPC版、リマスター版であるRefineが良いでしょう!
評価点
魅力的なキャラクター

ディスガイアの主人公ラハールは魔王の息子です。
最初はわがままな性格で「愛」を毛嫌いしていますが、フロンとの出会いがきっかけで内面が成長していくところが魅力です!
ツンデレな性格が可愛いと感じました!
剣や拳など、正統派な武器が得意なキャラです。
ラハールの家来であるエトナはキレのあるツッコミや次回予告でのふざけ具合が面白くて気に入りました!
隠し部屋の日記では彼女のシリアスな過去や本心が明らかになります。
彼女の得意武器は槍ですが、槍は癖のある技が多いので僕は斧を装備させていました。
ヒロインの天使フロンは事あるごとに愛を語り、ラハール達を振り回します。
基本的に正義感の強いキャラですが、所々で極悪天使っぷりを発揮するところが面白い!
彼女は魔力が高いので魔法使いや僧侶を弟子にして魔法を覚えさせてました。

今や日本一ソフトウェアの看板キャラと化したプリニーも可愛いです!(罪人の魂だけど)
投げると爆発するので、筋肉装備でHPを上げて爆弾として使用してました(笑)
地球勇者組やライバル(?)の「中ボス」も面白いキャラですが、決める時はしっかり決めてくれるのが彼らの魅力です!
メイキングキャラのデザインも好みです!
個人的には初代にしかいない「ストライダー」と「盗賊(男)」が特に好きです!
いつか復活しないかなぁ…。
自由度の高い育成システム

武器は7+1種類存在し、人型キャラは魔物専用のものを除いた全ての武器を装備可能です。
キャラごとに得意武器が決まっているので、苦手な武器の熟練度を最大にするのはなかなか骨が折れますけどね。
それでもキャラに対する愛があれば不可能ではないところが気に入りました!
汎用キャラなら転生を利用すれば苦手な武器を強化することも難しくはありません。

本作はキャラメイクがあり、マナを支払うことで暗黒議会でキャラを弟子として作成することができます。
メインキャラだけで攻略するのは大変なので何人かキャラを作っておくと楽になりますよ!
マナが少ない序盤は一番低い素質で作成することになりますが、ステータス配分を間違えなければ充分活躍してくれるので問題ありません。
弟子を作成すると「エクストラゲイン」という効果を得られます。
師弟関係だと連携攻撃の発動確率がアップしたり、弟子の一番高いステータスの10%を得ることができます。
さらに弟子が魔法を習得している場合は隣接させることで弟子の魔法を使用・習得可能です。
魔法レベルが1になればその魔法を習得することができるので、メインキャラに魔法を覚えさせるために利用することになるでしょう。
「転生」システムはキャラがレベル1に戻りますが、マナが充分あれば素質タイプを優秀なものに変更できます。
転生前のレベルによってステータスにボーナスが得られるので強いキャラを作るためには転生は必須ですよ!
メイキングキャラクターは他の職業に転生することも可能です。
剣が得意な「侍」で剣の熟練度を最大まで上げてから転生することで、剣が得意な魔法使いを作成することもできますよ!
このようにディスガイアシリーズは育成システムの自由度が半端無いので驚異的な中毒性があります!
好きなキャラを最強にするためにいつまでもプレイしていられるのがディスガイアシリーズの魅力です!
やりたい放題の戦闘システム

本作は基本的にはオーソドックスなシミュレーションRPGのシステムですが、ディスガイアシリーズはキャラを持ち上げて投げることができます。
これを利用して敵に近付いたり、敵を遠ざけたりすることができます。
持ち上げたキャラをさらに持ち上げることもできるので、上手く使えば相当な距離を移動できますよ!
さらに魔物型の敵をベースパネルに放り込むことで捕獲することができます。
ただし、捕獲に失敗するとベースパネルが破壊され、その戦闘中は他のキャラを出撃させることができなくなるので、レベルに差をつけてからやりましょう!
魔物型のキャラも暗黒議会で作成できるので無理に狙う必要はありませんが…。
キャラ強化に必須のアイテム界

各アイテムには「アイテム界」と呼ばれるランダム生成ダンジョンが存在します。
攻略することで武器や防具のパラメーターをアップさせることが可能!
レア度が高いアイテムほど深く潜ることができ、敵も強力になってきます。
また、アイテム界の敵は稀にレアで強力な武器を持っていることも。
レア度の高い武器を装備している敵を見かけたらすかさず盗みましょう!
そのためには武器や防具を盗める確率が高い盗賊をしっかりと育てておく必要があります。
アイテム界にはたくさんのジオシンボルが配置されており、中には敵を強化するものもあります。
不利なジオエフェクトを消すためにもジオチェンジが使えるストライダーをパーティに入れておくとよいでしょう!

アイテム界には「イノセント」と呼ばれる魔物が存在しており、アイテムの追加効果となる存在です。
倒して服従させることで追加効果の数値が倍になり、他のアイテムに付け替えることが可能!
服従させたイノセントは同じ種類のイノセントと合体させることができます。
追加効果は各パラメーターアップだけではなく、獲得できる経験値・ヘル(お金)・マナの増加など様々です。
最強を目指すのであればイノセントの強化は必須ですよ!
暗黒議会で育成を有利に!

ディスガイアシリーズで特徴的なシステムの一つが、様々な願いを叶えてくれる「暗黒議会」!
敵を強化・弱体化、店のアイテムの質を上げる、反撃回数や移動力を増やす等の願いを叶えたい場合は暗黒議会で提案して可決させましょう!
否定的な議員にはアイテムを渡すことで友好的になり、可決しやすくなります。
しかし、アイテムを渡しても否決されるときは否決されてしまいます。
否決されたときは悪魔らしく力ずくで可決させてしまいましょう!
温かみのあるドット絵

ドット絵で描かれたグラフィックには温かみを感じました♪
特に人型のキャラは全ての武器技のモーションが作られているのでアニメーションのパターンが豊富です。
メインキャラはそれに加えてイベントシーン用に様々なモーションがありますよ!
佐藤天平さんの音楽

ディスガイアのBGMはコミカルな曲からシリアスな曲まで様々です。
ラハールのテーマや終盤で流れる戦闘曲が特にお気に入りです!
ヴォーカル曲が多いのも本作の魅力ですよ♪
特に挿入歌「戦友(とも)よ」は熱い曲調でイベントシーンの興奮を高めてくれる名曲です!
笑いあり、涙ありのストーリー

ディスガイアのストーリーはギャグが多いので、見ていて楽しかったです。
個性豊かなキャラたちが暴れまくってくれますよ!
ツッコミどころ満載ですが、ギャグシナリオが好きな方ならきっと楽しめるでしょう!
コミカルな雰囲気の本作ですが、シリアスな回もいくつか存在します。
僕は基本的にギャグが多い作品のシリアス回はあまり好きではないのですが、本作はギャグとシリアスのバランスが良いと感じました。
特に第8話や最終話は涙無しには見られません!

各話の終了時に流れる次回予告は良い意味でふざけすぎです!
どれもこれもデタラメばかりですから(笑)
この次回予告のためにわざわざ専用のドット絵やイラストを描いているのも制作スタッフのこだわりを感じました!
不満点&気になったところ
武器の格差

初代ディスガイアは剣が優遇されすぎです。
剣の技は全体的に使い勝手が良く、攻撃力も高めです。
特に最強の剣の性能は異常!
攻撃力は4000で最強の斧(攻撃力2位)より1500も高い上に何故か射程も銃並みです。
移動力とジャンプ力も上昇し、攻撃力以外のパラメーターも1000上昇するという異常な優遇っぷり!
制作スタッフに剣信者でもいたのでしょうか?
続編では武器の格差が改善されてます。
演出が長め(廉価版・Refineで改善)

技・魔法の演出やジオシンボルを破壊した時に起こる連鎖のエフェクトが長いのでテンポが悪いと感じました。
廉価版やRefineでは技の演出をOFFにできるようになったので改善されてますけどね。
さらにRefineではアップデートによってジオシンボルの連鎖エフェクトも高速化可能になったようです。
暗黒議会で敵を最大まで強くするのに時間がかかる
敵の強さは暗黒議会で20段階まで強化・弱体化ができますが、1回ずつ行わなければなりません。
一気に最大まで行うことができないので不便に感じました。
こちらも最近のシリーズ作品では改善されているようです。
まとめ

- キャラクターをとことん育てるのが好き
- ギャグ調のシナリオが好き
- 原田たけひとさんのキャラクターデザインが好み
- 作業ゲーが苦手
- ギャグシナリオが苦手
ディスガイアシリーズはとても中毒性が高く、一度ハマってしまったらなかなか抜け出せない悪魔のようなゲームです!(褒め言葉)
自由度が高いゲーム性はもちろんですが、キャラクターやストーリーもとても魅力的♪
そのため個人的に初代がシリーズで一番好きな作品です!
ストライダーと盗賊(男)がいるし!
ディスガイアシリーズはある意味究極の作業ゲーなので、作業ゲー嫌いな方には向かない作品です。
しかし、キャラをとことん強化するのが好きな方にはまさに神ゲーとなる作品ですよ!
かなりの時間泥棒なのでやりすぎには注意しましょう!
プレイ時間:120時間
個人的評価:S
リマスター版である『魔界戦記ディスガイア Refine』では、ドット絵だったキャラグラフィックが4以降のイラスト調になりました。
しかしそのためか、汎用キャラが2以降のデザインに変更されてます。
初代の汎用キャラのデザインが好きな方は、PSP版かPC版を購入すると良いでしょう。