こんにちは、雪月あきら(@snowmoon0328)です。
今回はカプコンの名作RPG「ブレス オブ ファイアIII」の感想を書いていきます。
伝承師システムやラーニングシステムで、自由度の高い育成が可能になったのが本作の魅力です!
共同体も2より自由度が上がっているのでやりこみがいがありますよ!
コミカルとシリアスが混在したストーリーは本作でも健在です。
僕はPS版をプレイしました。
PSP版(DL版)も持っていますが、プレイしたのは途中までです。
PSP版では釣りをじっくり楽しめる「FISHING MODE」と、イラストを観賞できる「GALLERY MODE」が追加されました。
ある敵キャラのカラーリングと技名が変わったところは好みが分かれそうですが、それでも現在ならPSP版を購入した方が良いでしょう。
- 竜族をめぐるストーリー
- 自由度の高いキャラ育成が可能
- 大幅にバリエーションが増えた竜変身
目次
作品情報
製品名:ブレス オブ ファイアIII
対応機種:
- プレイステーション
- プレイステーション・ポータブル
※赤字は筆者がプレイしたバージョン
ジャンル:RPG
発売&開発元:カプコン
発売日:1997年9月11日(PSP版:2005年8月25日)
CERO:A
評価点
竜族をめぐるストーリー

ブレスオブファイア3は「竜族が滅びなければならなかった理由」というテーマで物語は進んでいき、様々な人物との出会いと別れがあります。
本作では少年期と青年期が存在します。
少年期は盗賊をやったり大人の汚い部分を見せられたりと苦労の耐えない物語ですが、ガーディアンである「ガーランド」と出会ってからは竜族をめぐるストーリーが展開されます。
青年期からは本格的に物語が動き始め、神のいる地を目指すことになります。
その独特な雰囲気に引き込まれることでしょう!
シリーズおなじみのコミカルなシーン

ブレスシリーズといえばコミカルなシーンも特徴ですが、本作にもモチロン健在ですよ!
ストーリーの本筋はシリアスなのですが、適度に笑わせてくれるところも本作の魅力です♪
「かんさいイルカ」のシーンは必見!
魅力的なキャラクター

「リュウ」は喋らないタイプの主人公ですが、ドット絵の進化によって様々なリアクションを見せてくれるようになりました!
最初は臆病で剣を振るモーションも頼りないものですが、冒険が進むと剣を振るモーションもしっかりしたものに変化します。
キャラの成長を感じられるようになったので、より愛着が湧くようになりました!
もちろんパーティキャラも魅力的です!
- おてんばな王女の「ニーナ」
- 頼れる兄貴分の「レイ」
- リュウと同い年くらいの少年「ティーポ」
- 機械オタクの学者「モモ」
- 実は意外な設定がある謎の生物「ペコロス」
- ストーリーに深く関わってくるガーディアン「ガーランド」
どのキャラも活躍の場があるので好きになれましたよ!
旅の途中で出会う人物たちも魅力的なキャラクターばかりです。
汚い大人たちはなかなか外道なキャラが多いので倒してやりたいと思うことでしょう!
美麗なグラフィック

本作のドット絵は(後述の問題点を除けば)とても綺麗だと感じました!
特にボスモンスターやリュウが変身するドラゴンは細かく描き込まれていてとてもクオリティが高いですよ!
マップのグラフィックは3Dになりましたが、こちらも当時としては綺麗な方でしょう。
魔法やドラゴンのブレス攻撃のエフェクトも綺麗で迫力ありますよ!
バラエティ豊かな音楽

ブレス3のBGMは曲数がとても豊富です。
イベントシーンの曲のパターンが豊富なので、シチュエーションにマッチした音楽が流れますよ♪
シリーズでは珍しく通常戦闘曲が1曲なのですが、ピアノ中心の軽快な曲調が気に入ったので最後まで飽きることはありませんでした!
ボス戦の曲はどれもカッコ良く、特に竜族関連のバトルで流れるBGMの緊張感溢れる曲調がお気に入りです!
フィールドBGMは少年期と青年期で異なるですが、どちらも名曲です!
少年期は冒険のはじまりを感じられる軽快な曲調です。
青年期はどこか寂しさを感じられる曲調で、リュウの成長を感じさせてくれました!
エンディングテーマ「Pure Again」も長かった旅の疲れを癒やしてくれる名曲ですよ♪
シームレスなバトルとラーニングシステム

本作はエンカウント時、画面が切り替わることなくバトルが開始されます。
専用の戦闘画面に切り替わらずに戦うのは当時としては斬新に感じました!
バトルのバランスは基本的には良好です。
ボスは強敵揃いなので、しっかりと準備を整えましょう!
本作では敵の素早さを大幅に上回っているキャラは「EXターン」が発生し、2回行動が可能となります。
強力な武器を装備するのも良いですが、あえて軽い武器を装備して2回行動するのもアリですよ!
本作で特徴的なのが「ラーニング」システム。
戦闘中に「見る」コマンドを行うことで敵の技を覚えることができるんです!
(「パダム」や「レイガ」など、基本的な魔法は習得不可能です)
序盤から覚えられそうな技があったら習得しておけば冒険を有利に進められますよ♪
覚えた敵の技は「スキルインク」というアイテムを使えば別のキャラに付け替えることが可能です。
伝承師システムで自由な育成
本作で追加された「伝承師」システムは、師匠に弟子入りすることでステータスの伸び方を変更したり新たな技を覚えることができる自由度の高さが魅力です。
例えば、魔法使いキャラのニーナを物理主体のキャラとして育てることもできるんですよ!
あえて通常の成長とは正反対にしてみるのも面白いかもしれませんね。
ただし、本作はレベルのリセットができません。
あまり師匠をコロコロ変えていると中途半端なステータスになってしまうので、弟子入りする前にキャラの成長方針を決めておきましょう!
自由度がアップした共同体
本作の共同体は妖精に仕事を割り振って成長させるシステムになり、自由度が大幅にアップしました!
まずは基本となる「狩り」で食料を集めて妖精の数を増やし、「開拓」と「建築」で住む場所を広げます。
「学者」となった妖精は文化レベルを上げることで、新たな職業を増やしてくれます。
中には普通の町には無いお店も…。
戦闘を繰り返している間に、共同体はどんどん発展していきます。
上手く利用すれば冒険を有利に進めることができるので、積極的に利用しましょう!
ただし、妖精が増えてきたからといって狩りをやめてしまうと妖精が死亡するので気をつける必要がありますよ!
パワーアップした釣りゲーム
シリーズおなじみの釣りが本作では大幅にパワーアップしました!
ボタンを特定のテンポで押すことで魚を引きつけたりと、より本格的なシステムに!
エサ釣りからルアー釣りへと変化し、ルアーの種類も様々です。
釣った魚はアイテムとして使用したり、「マニーロ屋」でレアアイテムと交換できたりします。
中には最強クラスの武器もあるので、大物を釣って交換しましょう!
バリエーション豊かな竜変身

本作の竜変身は、竜因子「ジーン」を組み合わせることで様々なドラゴンに変身できます。
通常タイプのドラゴンでも、ジーンの組み合わせによって属性やステータスが変化するので、状況に応じて組み合わせを変えると良いでしょう!
変身してからは毎ターン技を使用するためのポイント(AP)を消費します。
強力なドラゴンであるほど燃費が悪くなる(一部例外あり)ので、状況に応じてジーンの組み合わせを決めましょう!
中には特定の組み合わせでしか変身できない強力なドラゴンもいます。
ドラゴンの種類は非常に多いので、お気に入りを見つけましょう!
不満点&気になったところ
パーティをメニュー画面で入れ替えられない
一部の障害物やイベントで特定のキャラが必要になることがあります。
前作でもそういった要素はありましたが、近くに町や仲間を入れ替えるためのセーブポイントがあることが多かったのでそれほど気になりませんでした。
本作ではダンジョンの中盤辺りにそういった障害物が存在したりするので、いちいちパーティを変えるために戻るのが手間に感じてしまいました。
本作では前作のようにダンジョンから脱出する魔法もありませんからね…。
長距離の移動が面倒

本作ではダンジョンから脱出したり、指定した町にワープする魔法が廃止されてしまいました。
長距離の移動はトランスポートを使って行います。
ワープ魔法でお手軽に移動できないのは他のシリーズ作品と比べて面倒に感じました。
ブレス3の世界は広大ですし、ダンジョンもそこそこ長く、エンカウント率も高めなので移動用の魔法は欲しかったです。
竜変身の格差
種類が豊富な竜変身ですが、その分格差も大きいです。
攻撃力と素早さが大幅に強化される「ウォリア」系ドラゴンが非常に強いです!
通常攻撃だけでも強力ですが、属性を付ければ様々な敵に対応できるようになります。
本作はEXターンを取るために素早さがかなり重要なので、攻撃力と素早さが強化されるウォリアは反則レベルの強さでしたよ!
消費APはやや高いものの、通常の2倍のダメージを与える聖属性物理技「オーラスマッシュ」も非常に強力!!
おまけに変身を維持するコストも低いのでとても扱いやすい変身です。
ウォリアに変身できるジーンを手に入れたら、他のドラゴンに変身する機会が減ってしまうでしょう。
一方でシリーズおなじみの最強格ドラゴンは、本作では燃費が悪すぎるので使い勝手が悪いです。
ステータスは全体的に高くなりますし、見た目はとてもカッコいいんですけどね…。
一部キャラのドット絵がイラストと違う

少年期のリュウ、ティーポや青年期のニーナ、レイなど、一部のキャラはドット絵が公式イラストのデザインと異なります。
これはドット絵が完成したあとにイラストを変更したのが原因らしいので仕方がない部分ではあります。
できればPSP版では直して頂きたかったですが、本作はドット絵のアニメーションパターンが豊富なので作り直すのは難しかったのでしょう。
まとめ

- キャラクターを重視する
- キャラの育成を考えるのが好き
- 釣りゲームが好き
- 面倒くさがり
- 大人の汚さを見せられるのが嫌
移動が面倒なところは気になりますが、それ以外は全体的に高水準の作品です!
自由度の高い育成システムは、どうすれば理想のキャラに成長させられるのかという楽しみがありますよ!
竜族をめぐるストーリーも、先が気になって一気にプレイしたくなるでしょう♪
自由度の高い育成が好きな方、キャラクターを重視する方にオススメの作品です!
プレイ時間:約40時間
個人的評価:A
一応PSPパッケージ版の商品リンクも貼ってありますが、パッケージ版はロード時間が長いという話を聞きました。
可能であればDL版の購入をオススメします!
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