
こんにちは、雪月あきら(@snowmoon0328)です。
今回はSFCソフト『ブレス オブ ファイア 竜の戦士』の感想を書きました!
ブレスオブファイアはカプコン初の王道RPGで、獣人のキャラと一緒に冒険するのが大きな特徴です。
カプコンはどちらかというとアクションゲームや格闘ゲームのイメージが強いメーカーですが、本作は初めて制作された正統派RPGとしてはなかなかのクオリティ!
一作目ゆえの粗や現在の基準で考えるとシステム的には不便な点も多いですが、王道RPG好きなら要チェックの作品ですよ!
僕はSFC版とGBA版をプレイしました。
現在なら『スーパーファミコン Nintendo Switch Online』でもプレイ可能です。
- 古き良き王道RPG
- 仲間の個人アクションを利用しながら探索
- 黒竜族との戦いを描いたストーリー
目次
作品情報
製品名:ブレス オブ ファイア 竜の戦士
対応機種:
- スーパーファミコン
- ゲームボーイアドバンス(追加要素あり)
- WiiU(バーチャルコンソール)
- Newニンテンドー3DS(バーチャルコンソール)
- ニンテンドースイッチ(Nintendo Switch Online)
※赤字は筆者がプレイしたバージョン
ジャンル:RPG
発売元:カプコン
開発元:カプコン、ステイタス
発売日:1993年4月3日
CERO:B
GBA版の特徴
- アイテムの通信交換機能の追加
- ダッシュ機能の追加
- 中断セーブの追加
- アイテム購入時、個数を選択可能に(1~9まで)
- メニュー画面の顔グラフィックが変更
- イベントシーンで挿入される1枚絵を一新
- その他細かい変更あり
評価点
当時としては描き込まれたドット絵

ブレスオブファイアは1993年に発売されたソフトとしてはドット絵のクオリティが高いと感じました。
パーティキャラやモンスター、背景までとても細かく描き込まれてます。
バトルでは敵も味方も動きますよ!
あのドラゴンクエストですら敵が動くようになったのは1995年発売の6なのですから、発売当時にプレイしていた方は驚いたのではないでしょうか?

イベントシーンでは一枚絵やムービー的な演出が挿入されることも!
当時としては演出にかなり気合が入ってますよ!
個性的な仲間達

本作に登場するキャラクターは獣人が多く、仲間達も個性的です。
獣人好きにはたまらないゲームですよ!
パーティキャラクターはそれぞれ個人アクションを持っており、彼らの能力を利用しながらフィールドやダンジョンを進んできます。
- 竜に変身する力を持つ主人公のリュウ
- ストーリーが進むと大鳥に変身できる飛翼族のニーナ
- フィールド上で狩りをしたり、森を歩くことができる森の民ギリアム
- 鍵開けやトラップ回避が得意で、仲間との合体能力が強力な盗賊ダンク
- 大魚に変身したりフリーマーケットで商売ができる魚人のマニーロ
- 豪腕で障害物を破壊できる心優しき鉄鬼衆のビルダー
- 下半身が蛇の大魔法使いディース
- 穴を掘って道を切り開く土喰族のモグ
個人アクションを使用するダンジョンは多いですし、ストーリーではどのキャラも見せ場があります。
仲間たちみんなで協力しながら冒険している感覚を味わえましたよ!
バリエーション豊かなBGM

ブレスオブファイアは音楽も名曲揃い!
特に町の曲がとても豊富だから驚きました。
どの町も同じBGMだと飽きてしまうので嬉しかったです♪
さらに室内用のBGMも2種類存在します。
当時のRPGとしてはかなりの曲数がありますよ!
フィールドのBGMも3種類あり、ストーリーの進行によって変わります。
物語が盛り上がってきたタイミングでBGMが変わった時はテンション上がりましたよ!
イベントシーンで流れるBGMもハイクオリティ!
リュウの姉セイラや四天王のカーラに関するシーンなどで流れる「命運」は特に印象に残りました。
黒竜族との戦いを描いた王道なストーリー

ブレスオブファイアのストーリーは王道!
本作では邪悪な力を持つ黒竜族との戦いが描かれます。
黒竜族の被害を受けたキャラたちとの出会いが丁寧に描かれてますよ!
コミカルなシーンもありますが、シリアスな展開も多数存在します。
特にリュウの姉セイラに関するシーンや、ニーナの危機を伝えるために命を賭してウィンディアに向かう飛翼族の兵士が印象的でした。
豊富な隠し要素

本作は隠し要素が豊富に存在し、思わぬところにアイテムが隠されていることがあるんです。
障害物で塞がれている場所は、後からパーティに入ったキャラの個人アクションで進めることがあるので、仲間が増えたら戻ってみると冒険を有利に進められますよ!
中には釣りをすることで手に入る強力な装備も…。
リュウの竜変身やダンクの合体はストーリー上必ず習得するわけではなく、寄り道をすることで習得できます。
最強の変身や合体を習得するために、世界のすみずみまで探索することになるでしょう!
不満点&気になったところ
単調なバトル

バトルは正直言って単調だと感じました。
本作は魔法などの特殊能力で与えるダメージがほぼ固定で、属性の影響があるボスも少なめです。
そのため、その時に覚えている一番強い技を使い続ける単調なバトルになりがちでした。
中盤までのゲームバランスは良好なのですが、終盤辺りからリュウの竜変身やダンクの合体が強すぎてヌルゲー化してしまいます。
そのため、僕は最強の竜変身はラスボス戦以外では使わないようにしてました。
歯ごたえを求める場合は、強すぎる変身や合体はある程度縛ったほうが良いでしょう。
8人もパーティキャラがいるのに、最終的にはほぼ固定のパーティになりがちなところも残念でした。
ギリアム、マニーロ、ビルダーは最終的にダンクの合体素材になることがほとんどですし、モグはステータスが全体的に低めです。
そのため、彼らは終盤では個人アクションを利用する時しかパーティに入れませんでした。
合体は一人ずつにして、他のキャラも特技や魔法をもっと覚えるようにすれば戦闘でも活躍できたと思います。
おつかいイベントやたらい回しが多い

本作は黒竜族の帝都を目指して旅をするのですが、道中はおつかいイベントがやたら多く、目的地まではなかなかたどり着けません。
目的の場所まで行くための道が塞がれていたり、頼まれごとを引き受けたりと、たらい回しになることが多い点が気になりました。
特に光の町という場所で船に乗せてもらうまでに何度もたらい回しにされてしまったので、「いつになったら船に乗れるんだ!」と思ってしまいましたよ(汗)
当時の限られた容量でゲームボリュームを増やすための苦肉の策なのかもしれませんが…。
使いづらいUI

本作は昔のゲームゆえにメニュー画面などUIが使いづらいと感じました。
まずアイテムの整頓機能が無いので、アイテム欄がごちゃごちゃになってしまうんです。
仲間キャラの順番を入れ替えるのもわざわざメニュー画面を開かなければなりません。
個人アクションを利用するためにはそのキャラを先頭にしなければならないので、ワンボタンで切り替えられないのは面倒でした。
どちらも2では改善されましたけどね!
移動速度が遅い

本作にはダッシュ機能が存在しません。
移動速度が遅いのでダンジョン攻略に時間がかかってしまいました。
「まもりけむり」というアイテムでエンカウント率をゼロにできるのが救いですけどね。
GBA版ではダッシュ機能が追加されたので、SFC版よりも快適にプレイできるでしょう!
黒竜族とのボス戦は設定を活かしてほしかった!

本作はストーリー上で何度も黒竜族の兵士や四天王と戦います。
中には変身する黒竜族のボスもいるのですが、明らかに竜ではなく別のモンスターなんです。
昔初めてプレイした頃は「きっとたくさんの種類のドラゴンと戦うんだろうなぁ!」なんて思ってたので正直ガッカリしてしまいました。

イベントシーンではフィールド上で竜に変身する黒竜族のモブ兵士が何人もいるのですが、バトルで実際に竜に変身する竜族のボスは2人しか存在しないんです。
竜ではなくモンスターに変身する説明もありませんでした。
ボスモンスターのバリエーションを増やすためなのかもしれませんが、設定をしっかり活かしてほしかったです。
まとめ

- 古き良き王道RPGをプレイしたい
- ギミックが多いダンジョンが好き
- 獣人キャラが好き
- 昔のゲームゆえの粗さが気になる
- 寄り道や探索が嫌い
ブレスオブファイアは昔ながらの王道RPGなので、懐かしさを感じながらプレイできました!
獣人キャラ好きにはたまらない作品ですよ♪
当時としてはグラフィックや音楽のクオリティが高く、カプコンが気合を入れていたことが感じられました。
昔のゲームゆえに粗も多いですが、王道RPG好きの方には是非プレイして頂きたいです!
プレイ時間:21時間
個人的評価:B
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