
こんにちは、雪月あきら(@snowmoon0328)です。
今回はプレイステーション初期に発売されたシミュレーションRPG『アークザラッド』の感想を書きました。
王道ファンタジーの世界観やシンプルで分かりやすい戦闘システムが本作の特徴です。
本作では様々な国を冒険することができますよ!
アークザラッドは小学生の頃に初めてプレイしたプレイステーションのソフトなので思い入れがある作品です!
ゲームの内容を思い出しながらレビューを書きました。
- 精霊をめぐる王道ファンタジーの世界観
- シンプルなシステムのシミュレーションRPG
- 完結は2に持ち越し
目次
作品情報
製品名:アークザラッド
対応機種:
- プレイステーション
- プレイステーション3(ゲームアーカイブス)
- プレイステーション・ポータブル(ゲームアーカイブス)
- プレイステーション・ヴィータ(ゲームアーカイブス)
※赤字は筆者がプレイしたバージョン
ジャンル:シミュレーションRPG
発売元:ソニー・コンピュータエンタテインメント
開発元:ジークラフト
発売日:1995年6月30日
CERO:A
評価点
王道なストーリー

アークザラッドのストーリーはThe・王道!
辺境の地で暮らす少年が精霊から力を授かり、人類を破滅から救うために世界中を冒険するというストーリーです。
王道ではありますが、描写が丁寧でわかりやすいので、複雑なストーリーが苦手な方でも楽しめるでしょう。
道中では個性的な仲間や精霊との出会いが描かれますよ!
アークザラッドシリーズは魔物だけではなく、人間との戦いも描かれます。
人間の醜さを描いているところもあるので、世界を救う価値はあるのかと考えさせられることもありました。
良く動くドット絵

本作のドット絵はPS初期の作品でありながら、なかなかのクオリティ!
ドット絵は丁寧に作られており、アニメーションのパターンも豊富です。
戦闘時だけでなく、イベントシーンでもドット絵が滑らかに動きますよ!
通常攻撃のアニメーションパターンが複数あることにもこだわりを感じました!
3DCGのムービーは今見ると粗いですが、プレイした当時はとても感動した記憶があります!
プレイステーションのソフトはこんなに迫力がある映像を流せるのかと興奮しましたよ!
魅力的なキャラクター

名作ゲームには魅力的なキャラが欠かせませんが、本作はどのキャラも個性的!
出会いのシーンや仲間になるまでの過程が丁寧に描かれているので愛着が湧きました!
主人公のアークは重大な使命を背負っておりますが、どこか頼りないところも彼の魅力です!
そんな彼が旅を経て成長していくところが本作の見どころだと感じました。
戦闘では強力な精霊魔法を使います。
攻撃魔法だけでなく、優秀な回復魔法も使えるので戦闘では活躍してくれますよ!
ヒロインのククルはおてんばな性格です。
自由を求めていた彼女が悪い村長にそそのかされて、モンスターが眠る山の封印を解いてしまうのが物語の始まり。
しかし、アークと同行するようになってからは、使命の重さを自覚していきます。
戦闘では光の魔法や回復魔法で仲間をサポートしてくれます。
回復系のキャラとしては攻撃力も悪くないので、前線でも結構活躍してくれますよ!
他のパーティキャラも個性派揃いです!
- 気が弱いけど楽器の魔法でパーティをサポートしてくれるポコ
- 口は悪いけど義理堅い剣士のトッシュ
- 伝説の七勇者の一人であり、大魔法使いのゴーゲン
- 欲深いけど、とある理由でアーク達に同行する召喚士のチョンガラ
- 向上心の塊のような武闘家イーガ
きっとどのキャラも好きになれるでしょう!
T-SQUAREによる良質なBGM

アークザラッドはT-SQUAREの安藤まさひろさんと和泉宏隆さんが音楽を担当されました。
名曲揃いで捨て曲がありません!
初戦闘や最初のボス戦で流れる「戦闘2」が特に好きです!
快進撃を思わせる曲調が気に入りました。
ミルマーナで流れる戦闘曲もお気に入り♪
ワールドマップBGMは国ごとに異なり、どの曲もイメージに合ったものとなってます。
「スメリア」の曲が特に好き♪
和風な雰囲気がたまりません!
一部のデータを2にコンバートできる
キャラクターのステータスや一部の装備品を2に引き継ぐことができます。
可能な限りの装備品を入手してキャラを強化しておけば、2で本作のキャラが合流した時に楽ができますよ!
地下50階まである遺跡ダンジョンには、たくさんのレアアイテムと隠しキャラが眠っています。
手強い敵が多いので、キャラを充分強化してから挑む必要がありますよ!
クリアデータをコンバートすることで、2でイベントがいくつか追加されます。
特に遺跡ダンジョンの隠しキャラに関するイベントは是非プレイして頂きたいです!
不満点&気になったところ
単体ではボリューム不足

アーク1はストーリーだけを追っていたらゆっくりプレイしてもすぐにクリアできてしまうほどボリュームが少ないです。
難易度がかなり低いのも、物足りなさの原因の1つでした。
遺跡ダンジョンの下層には強い敵もいますが、本編の戦闘で苦戦したことはありません。
ラスボスもとても弱かったです。
闘技場などのやりこみ要素もありますが、水増し感が強いです。
1000勝を達成した人は何人いるのかな?
ストーリーが中途半端な所で終わってしまう

ストーリーそのものは王道で良いのですが、試練を乗り越えてこれからが本番という所でエンディングになってしまいます。
ハッピーエンドとは言えない終わり方なので、2をプレイするまでは後味が悪く感じるでしょう。
本作と2はセットだと考えたほうが良いです。
魔法のエフェクトの問題

戦闘システム自体はシンプルでシミュレーションRPGとしてはテンポが良いです。
しかし、魔法の演出がやや長いのが気になりました。
魔法を多用する敵との戦いは長引いてしまうでしょう。
また、エクスプロージョンのエフェクトはチカチカと眩しくて目が痛くなりました。
点滅表現はあまり使わないで頂きたかったです。
遺跡ダンジョンの仕様

本作の寄り道要素である遺跡ダンジョンは地下50階まである長大なダンジョン。
ここには様々なお宝が眠っており、最深部には本作最強のボスキャラが待ち構えています。
しかし、ボスを倒して隠しキャラを仲間にしたあとはまた地上まで自力で昇らなければならないのがとても面倒!
セーブポイントが無いので非常に時間が掛かりました(泣)
本編は難易度が低いですが、地下50階のボスはとても強いです!
ボスを倒した後はMPや回復アイテムが少ない状態で地上まで昇らなければならないのがキツい!
2でも同じダンジョンがありますが、地下10階ごとに回復ゾーンと地上にもどるワープゾーンが設置されているため改善されてます。
しかし、2の隠しイベントを発生させる為には1でそのイベントの中心人物となる隠しキャラを仲間にしてコンバートしなければなりません。
まとめ

- 王道のストーリーが好き
- シンプルなシステムのS・RPGが好き
- 2も含めてやりこみたい
- 単体で完結しない作品が嫌い
- 歯ごたえを求めている
アークザラッドは大好きな作品ですが、この作品単体だとボリューム不足です。
そのため、単体では低めの評価とさせて頂きました。
しかし、傑作の2を100%楽しむためには絶対にプレイして頂きたい作品です!
1と2はセットだと考えてプレイすれば、非常にやり込みがいのある名作となりますよ!
プレイ時間:約10時間(寄り道も含めると15時間ほど)
個人的評価:C
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